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ライフログ
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2014年 05月 05日
TETSUYA KOMURO PRESENTS TMN BLACK Best Album / 1994.6.22 1. SELF CONTROL / 2. 一途な恋 / 3. WILD HEAVEN / 4. LOVE TRAIN 5. KISS YOU / 6. THE POINT OF LOVERS' NIGHT 7. RHYTHM RED BEAT BLACK / 8. 金曜日のライオン / 9. 1974 10. TIME TO COUNT DOWN / 11. COME ON EVERYBODY 12. DIVE INTO YOUR BODY / 13. GET WILD / 14. NIGHTS OF THE KNIFE TAKASHI UTSUNOMIYA PRESENTS TMN RED Best Album / 1994.6.22 1. GIVE YOU A BEAT / 2. KISS YOU -more rock version- 3. COME ON LET'S DANCE -the saint mix- / 4. DON'T LET ME CRY 5. PASSENGER / 6. RHYTHM RED BEAT BLACK -version 2.0- 7. SPANISH BLUE / 8. GET WILD '89 / 9. OPEN YOUR HEART 10. あの夏を忘れない / 11. WE LOVE THE EARTH / 12. LOVE TRAIN NAOTO KINE PRESENTS TMN BLUE Best Album / 1994.6.22 1. TIME PASSED ME BY / 2. GIRL / 3. TIME / 4. CONFESSION 〜告白〜 5. HERE, THERE & EVERWHERE / 6. SAD EMOTION / 7. GIRL FRIEND 8. 1/2の助走 / 9. TELEPHONE LINE / 10. FIGHTING / 11. THIS NIGHT 12. FOOL ON THE PLANET / 13. WINTER COMES AROUND 14. ANOTHER MEETING ・・・ 終了宣言をし、東京ドームで華々しい最後を魅せたTMN。 しかし、この期に及んでまたしても3枚同時発売をやってのけた。 しかも今回はアルバムで、である。まぁベスト盤だけども。 『TMN BLACK』『TMN RED』『TMN BLUE』。 小室・ウツ・木根の3人がそれぞれ、 シングル・ダンス・バラードという括りでセレクトしたとされる。 2年後に『TIME CAPSULE』というのが出てしまったせいで、 存在意義が疑われるようになったディスクもあるようだが(どれとは言わない)。 黒・赤・青は、セレクトされた楽曲スタイルのイメージか。 (シングル曲=黒は、特定された色がないということで) 或いは3人のイメージカラーか。 ウツが赤なのはよくあることである(ライブでの衣装とか)。 また、黒と赤は、TMNリニューアル時のイメージカラーであった。 そこに青が加わってきた。 ここで思い出したのが、TM NETWORKの名での最後のシングル、 「THE POINT OF LOVERS' NIGHT」のジャケットの色。 3人が並んだ写真の背景色は濃いブルーだった。 そう、実はTMNリニューアルの段階で黒・赤・青は揃っていたのだ。 この3つの色が、そのまま終了ライブへ、『GROOVE GEAR』へ、 そしてこの3枚のベスト盤へと引き継がれていたのだ。 うん。だから何?って言われてもね。 ・・・ ■『TETSUYA KOMURO PRESENTS TMN BLACK』■ 小室哲哉セレクトによる、アルバム初収録バージョンを多数収録した、 TM NETWORK〜TMNのシングルベスト14。 ◎SELF CONTROL (詞:小室みつ子 曲:小室哲哉) 9thシングル、及び4thアルバムの表題曲。 シングル自体はヒットと呼ぶには程遠かったが、 アルバムのヒットにより、TMにとって"追い風になった曲"との認識が強い。 シングルバージョンはアルバム初収録で、アウトロがフェードアウトで終わる。 また、サブタイトルに「方舟に曳かれて」と付されている。 20年後に『DRESS2』でリプロダクションが行われる。 ◎一途な恋 (詞曲:小室哲哉) 1993年10月より始まったラジオ番組「TMN UNITED」。 この番組のおかげで、この年TMNは『CLASSIX』だけでなく、 久々の新曲もリリースしていたのだということを知ることが出来た。 そのラジオ番組初回で初めて聴いた時の感想。 いきなりサビから始まる歌い出し、 ローテンポなリズムに乗る華やかでドラマティックなメロディに、 季節柄でもないのに、桜の花弁が舞い散る風景が頭に浮かんでしまった。 そして、「え?何か演歌っぽい?」と、少し戸惑ってしまった。 しかし曲頭のサビが終わるや否や転調する。 ピアノとオケヒの混ざるアタックと胸の鼓動のようなリズム。 ダンサブルな中にロック的なグルーヴを秘めるサウンドが、場面を一転させた。 青い空を窓に映し出す高層ビルの群れ、 その間を忙しなく動き続ける人や車の群れ。 バブル崩壊後の日本社会を生きる人々が、 明日に希望を抱こうと、新しい出逢いを求め彷徨っている。 これぞ東京の風景。 『EXPO』では"東京の音楽"を目指していたというが、 この曲もまた、90年代の東京のカルチャーを映し出した曲である。 「685日、待った。」のキャッチコピーが付けられた27thシングル。 「685日」は勿論、前作「WILD HEAVEN」からカウントした日数である。 カラオケを意識したにもかかわらず、 「Aメロの息継ぎが難しく、最低2人いないと歌えない」という難曲。 実際、これ以降のライブで披露されたのは、リリースから20年後に行われた 「FINAL MISSION -START investigation-」が唯一の例である。 その際はウツと木根が交互にAメロの半小節ずつを担当し、問題を解消した。 しかしこの際も他曲とのメドレーという形であった為、 結局ワンコーラスしか披露されなかった。 歌詞はまさに小室の俯瞰癖が現れたもの。 一個人を主人公にするのではなく、社会全体を見つめ、 その動向を「恋」を主眼として切り取っていく歌詞である。 作詞者や舞台が異なるが、「Passenger」に通ずるものがある。 若々しくエネルギッシュな人々の歌である為か、サウンドも躍動感に満ちている。 サビを頭に持ってきたインパクト重視の構成、転調に次ぐ転調、 恋愛真っ最中の高揚感が表れたものだと思う。 ちなみにタイトルの「一途な恋」について、 小室は「愛」ではなく「恋」という点にこだわっていたらしい。 若々しくキラキラしたときめきを表すなら、「恋」の方が確かに適切だと思う。 とにかく、聴いていてノレる曲と思う反面、 「よっぽどこの曲で勝負をかけたかったんだろうな」とも思わされてしまう。 しばしTMNを休止した後の久々の新譜であり、 その間に音楽業界がかつてない活況に沸き、 その波に何としても乗りたいという想い、焦りが小室の中にあったのだろう。 結果的にオリコンシングルチャートで1位にはなったものの、 売上は40万枚程度と、これまでを上回ることは出来ず。 本当ならば、TMNの10周年に合わせて この曲を収録したオリジナルアルバムが制作される筈だった。 しかし、結局は「終了」に取って代えられることとなった。 色々な所で言われるが、「売れることを意識して作った音楽は保たない」 ということなのかも知れない。 私自身としては決して嫌いな曲ではないのだが、意図的に生み出した派手さが、 却って曲をダメにしてしまうのもよくあることだと思う。 しかし皮肉にも、TMN終了後になって、 小室はこの派手な路線の楽曲を幾つも生み出し、 数々のミリオンセラーを世に送り出すことになる。 中でも、篠原涼子へ提供され200万枚を超える大ヒットを記録した 「恋(いと)しさと せつなさと 心強さと」(1994年)は、 ダンスとロックを融合したドラマティックなポップソングであり、 まさにこの「一途な恋」と同じ系譜にある楽曲であると思う。 (「いとしさ」を「愛しさ」でなく「恋しさ」と表記した点も、 「一途な恋」にて「愛」でなく「恋」にこだわった点と共通する) 上記の通り、本曲を収録するオリジナルアルバムはリリースされず、 その為本作含むベスト盤の類のアルバムにしか収録されていない。 本曲には、シングルのメインであるこのオリジナルバージョンと、 シングルのカップリングに収録の「ANOTHER MATERIAL」、 『GROOVE GEAR』に収録の「3rd mix」がある。 ◎WILD HEAVEN (詞:小室みつ子 曲:小室哲哉) 「Just Wild Heaven!! Heaven... Heaven... Heaven...」 この掛け声に続くのが、ハンドクラップとハイハットの音。 ベースの音から「ウッ・・・ウッ・・・ウッ・・・」という、 ソウルフルなコーラスが出だしでブッた切られたような唸り声のディレイ。 ハウス風のダンサブルなドラムフィルから、 高音のディストーションギターがアルペジオを奏でる。 そこにシンセの音が絡み、大都市に聳え立つ摩天楼の群れ、 不夜城ともいうべき享楽的な夜の世界を描き出してくれる。 勿論そこには、ウツの歌う歌詞の内容も大いに作用している。 そうだ、これはまさに「ゲットワイルド」の世界だ。 「WILD」とタイトルに入れる辺り、 80年代TM NETWORKのあの代表曲を意識したに違いないのである。 しかしその代表曲と異なるのは、この曲がメジャーキーであること。 そのせいか、音の面では例の代表曲程重たくもなく聴こえてくる。 発展し過ぎた大都市、「贅沢な夢を叶えている街」。 そこは、人間たちのドス黒い野望が渦を巻いているメガロポリス。 誰かが何かを得ることで、別の誰かが何か大切なものを失う。 全ての事象が、誰かの犠牲によって成り立っている。 そしてそれは、いつ脆く崩れ去るとも限らない刹那の世界である。 「God is playing the game」「神がダーツを投げ」「カードをめくるこの街」。 世界の、人々の運命は、神々によって支配されているのだ。 (似たような歌詞が、LUNA SEAの「CHESS」という曲にある。 同じ1991年にリリースされた曲だというのも興味深い) そんなシビアな世界に生を受け、生きてきた主人公と「君」。 人を愛することにすら数々の犠牲が伴うこの世界で出逢ってしまった2人。 彼らは運命に翻弄されながら、何処まで行けるのか。何処に辿り着くのか。 答えは誰も知らない。だが、彼らは生きるしかなかった。 迷路のような道、氷のように脆い道を、ただひたすらに進むしかなかった。 「昇りかけた太陽のグラデーション」……夜の街にもやがて朝が来る。 明けない夜はない。しかし、そこにあるのが希望であるとは限らない。 「天国までも荒々しく」……全ては、神々の手の内にある。 『EXPO』から約2ヶ月後にリリースされた26thシングル。 勿論、『EXPO』への収録を前提に作られていた曲だった。 しかし何処に入れてもボーナストラックのようにしか聴こえなかったという。 更にこの後活動休止や終了等があり、当面オリジナルアルバムが出なかった為、 結局この曲はオリジナルアルバムに収録されなかった。 いわば「TMN EXPO別館パビリオン」である。 『EXPO』期において唯一のみつ子詞であり、 曲調もTM NETWORKへの回帰を思わせる。 が、それ故に、TMNリニューアルの意義がここで揺らいでいたのである。 この曲は片岡鶴太郎、有森也実主演のドラマ「ララバイ刑事 '91」の オープニングテーマに起用された。 エンディングテーマは同年リリースのXの「Say Anything」だった。 小室とYOSHIKIがユニットV2を結成した時期でもある。 後に2人で「なるほど・ザ・ワールド」に出演し、 超絶な正解率の低さで他を圧倒したのも今となっては良い思ひ出。 ほぼ10年後の2002年、globeがYOSHIKIをメンバーに迎えた際に 「Say Anything (Kanpai Mix 926)」と題したカバーを発表、 双方のファンから大いに非難を浴びたのも今となっては良い思ひ出……なのか? TMNの休止期間を経て、『CLASSIX 2』に小室によるリミックスを収録。 楽曲としては、この時がアルバム初収録だった。 ライブCD『final live LAST GROOVE 5.19』『LIVE HISTORIA M』には、 「4001 DAYS GROOVE」2日目のライブ音源を収録。 20年後の30周年ツアー第二弾「QUIT30」での模様も、 『LIVE HISTORIA T』に収録されている。 ◎KISS YOU (詞:小室みつ子 曲:小室哲哉) 11thシングルで、5thアルバム『humansystem』では 「More Rock」と称したアルバムバージョンとなっていた為、 シングルバージョンはアルバム初収録。 シングルにのみ「世界は宇宙と恋に落ちる」のサブタイトルが付されている。 「More Rock」バージョンは後述する『TMN RED』にて選曲された。 他、18thシングル及び『DRESS』に収録のリプロダクトバージョン、 『DEVOTION』に収録の新アレンジバージョンもある。 前作「Get Wild」でのブレイク後の次のシングルは、挑戦的なものだった。 シンセによるストリングスが入る等、音数は若干多めだが、 それより何より特徴的なのが、小室によるラジオボイスである。 「We were born on the Earth」 「We are on the Earth」 「デアウタメニウマレタ、ユメミルタメニウマレタ、ボクタチノヒストリー」 「セカイワ、ウチュート、コイニオチル」 「カツテワユメダッタゲンジツ」 「カナエラレタ、ユメノカズカズ」 といったナレーションが、イントロや間奏、アウトロに挟まれている。 シングルの裏ジャケットにはその全文が掲載されているが、 その中にある「スプートニクとルナ」「ユーリ・ガガーリン」 「Apollo No.11」「ボイジャー」「スペースシャトル」といった、 人類の宇宙進出の歴史を語るくだりは、音源の中では聴かれない。 本当はこの辺りこそがこのナレーションのキモであり、 ひいてはこの楽曲のキモであったと思う。 「叶えられた夢の数々」の裏側で起こる悲劇の数々。 "夢を叶える"という名目の下で人類が犯し続ける過ちと、 その裏で流される血と涙。 「心を震わす個人のペイン、地球を震わす世界のペイン」…… 我々の棲むこの現代社会は、多くの人々の犠牲によって成り立っていることを 忘れてはならない、そう語り掛けてくるような文面である。 また、この文面の冒頭には「銀河系 太陽系 第三惑星」とあるが、 こちらは曲の冒頭で英語で唱えられている。あまりよく聴き取れないが、 「...and the Human System」と言っているのは分かる。 次作アルバムのタイトルをコールする意味合いもあるのだろうが、 「銀河系=the Galactic System」「太陽系=the Solar System」であり、 となると「第三惑星(地球)=the Human System」ということだろう。 「愛だけが地球を回し続ける」、次曲の大サビの歌詞ではないが、 人と人との繋がりが、この地球上での悲喜こもごもを紡ぎ出しているのである。 ●LOVE TRAIN (詞曲:小室哲哉) 25thシングル、及び8thアルバム『EXPO』収録曲。 バージョンに違いはないが、アルバムでは前曲のアウトロの残響が入っており、 こちらが厳密な意味でのシングルバージョンといえる。 また、下記『TMN RED』ともバージョンが重複している。 当時のCD活況に乗り切れないながら、 TMの10年間を通じて(そして現在に至るまで)最高売上のシングルとなった。 『EXPO』購入者への懸賞品CDに収録の「CLUB MIX」と、 その「CLUB MIX」を更にリミックスした『CLASSIX 2』のバージョンがある。 10年後、『NETWORK™ -Easy Listening-』にてセルフカバーされる。 ◎THE POINT OF LOVERS' NIGHT (詞曲:小室哲哉) 21stシングル、及び7thアルバム『RHYTHM RED』の最終曲。 TM NETWORK名義最後(終了前)のシングルにして、 同名義初の(そして唯一の)オリコンシングルチャート1位獲得作であった。 リズムが打ち込みとなっているこのシングルバージョンはアルバム初収録。 アルバムではリズム隊が差し替えられ、バンドサウンドになっている。 『CLASSIX 1』でもアルバムバージョンが収録された。 しかし、このシングルバージョンの方が却ってヘヴィに聴こえたりもする。 ●RHYTHM RED BEAT BLACK (詞:坂元裕二 曲:小室哲哉) 『RHYTHM RED』の表題曲で、23rdシングルとしてリカットされた。 ハードロック色の強い同作の中で唯一のダンスナンバーだった。 アルバムとシングルでバージョンの違いはない。 『CLASSIX 1』に、小室によるリミックスが収録されている。 『TMN RED』には英語詞再録の「version 2.0」を収録。 ◎金曜日のライオン (詞曲:小室哲哉) 1stアルバム『RAINBOW RAINBOW』収録曲で、 アルバムと同日に1stシングルとしてリリースされた、実質デビューシングル。 「Take it to the lucky」とのサブタイトルが付されている。 シングルバージョンはアルバム初収録で、 イントロはパーカッションと象の鳴き声のサンプリングの後、 オルガンのパートには入らず、すぐにリズムとコーラスのパートに入る。 また、アウトロでのBメロのリフレインは、「後姿〜」の部分をカットし、 「教えるよ〜」の部分から入るようになっている。 10年後の2004年、シングル「NETWORK™」、 及びアルバム『NETWORK™ -Easy Listening-』で 「TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン)」としてセルフカバー。 20年後、『DRESS2』でもセルフリプロダクションが行われた。 ●1974 (詞:西門加里=小室みつ子 曲:小室哲哉) 『RAINBOW RAINBOW』及び2ndシングルより。 「16光年の訪問者」というサブタイトルが付されている。 1983年の夏、「フレッシュサウンズコンテスト」にてグランプリを受賞し、 デビューの切っ掛けを掴んだのがこの曲であった。 アルバムバージョンのイントロや間奏のフレーズを短縮し、 ボーカルを録り直したものがシングルバージョンであるが、 このバージョンは『Gift for Fanks』に収録済。 5thシングル「Dragon the Festival (Zoo Mix)」に収録された 「Children's Live Mix」というバージョンも存在する。 ◎TIME TO COUNT DOWN (詞:小室みつ子 曲:小室哲哉) 22ndシングルで、『RHYTHM RED』のトップに収録された。 TMN名義で初のシングル。 シングルバージョンはアルバム初収録。 イントロのピアノソロが、アルバムでは2フレーズあり、 後半のフレーズにはシンセによるストリングスが入っているが、 シングルではその後半のフレーズのみになっている。 10年後、『NETWORK™ -Easy Listening-』にリミックスバージョンが、 更に19年後、『DEVOTION』に新録バージョンが収録される。 ◎COME ON EVERYBODY (詞曲:小室哲哉) 15thシングル及び6thアルバム『CAROL』収録曲。 この曲で、1988年末の「NHK紅白歌合戦」に出場した。 シングルバージョンはアルバム初収録。 アルバムではギターの音が控えめになり、 オーラスに入った途端、色々な音がごっそり抜け落ちていた。 他、17thシングル及び『DRESS』でのリプロダクトバージョン、 『CLASSIX 2』での小室によるリミックスバージョンが存在する。 ◎DIVE INTO YOUR BODY (詞:小室みつ子 曲:小室哲哉) 「CAROL」ツアーも大盛況の中、20thシングルとしてリリース。 この曲は、『DRESS』で行われた、 欧米型ダンスミュージックへのトライアルの結晶であると思う。 「GET WILD '89」を手掛けたピート・ハモンドをミキシング・エンジニアに迎え、 ユーロビート色を全面に押し出したナンバーである。 「らーらーららーらーららーらーらーらーーー」のコーラスが印象的。 松本孝弘のギターも唸りに唸っているが、 この後B'zに専念する松本にとっては、 これが最後のTMでのレコーディングである。 程なくして、B'zがユーロビートにトライしたことによって 「BAD COMMUNICATION」(1989年)が生まれ、 小室とも関わりのあった宮沢りえが出演する富士通のCMでも流れ、 ロングヒットを記録することとなった。 これを足掛かりにB'zがTM以上の成功を収めることになったのは 小室としても歯痒いものがあったとかなかったとか……。 それはそれとして、歌詞はみつ子氏が担当。 開放感溢れる真夏。誰もが裸になりたがる季節に生まれる恋。 燦々と降り注ぐ太陽の下、避暑地で出逢った一組の男女が、 夜の月明かりの下、人目を避けて密室で過ごす灼熱のバケーション。 しかしそこで描かれる風景も、 「光のピラミッド」「エレファントの歌が流れ」「ゼブラが夜空に飛ぶ」 ……となかなかにサイケデリックである。 「君と出逢う前から、ずっと君の夢を見続けてた」というフレーズも、 「多分それ別の女が相手でも(以下略)」と思う。 (「GIRL」の時も言ったかと思いますが……) とにかく、これまでのTMのラブソングとはやや異なる、 "大人の世界"へ一歩踏み込んだ内容であるが、 一つ一つの情景が浮かんでくる歌詞も秀逸である。 「ウォーターサイド、花火の下、踊る地上の熱帯魚」は 一歩間違えると鯛やヒラメが舞い踊る竜宮城になりそうだが、 「囁くオレンジの唇」「階段駆け上がる日焼けした細い足首」なんて、 色香を感じさせるニクい表現である。 元々の曲は、既に「CAROL」ツアーで披露されていた 「LO SPETTACOLO COMINCIA ALLE 20' E BELLISSIMO」という新曲で、 「こんや20じなにかがおきる」とかそういう意味のタイトルらしい。 サンバ調だというこの曲に、ユーロビートの要素が注入されたということか。 その一方、デモ制作の過程で、 双子のような存在「RUNNING TO HORIZON」が生まれた。 同年の小室のソロデビュー曲であり、ウツも2001年にソロでカバーしている。 よく聴くと構成も似ている。 この曲は、当時放送されていた「ザ・ベストテン」で第4位に初登場。 ライブ中の福岡サンパレスからの中継で出演し、 「1位を取ったら木根がサングラスを外します」と宣言した。 しかし結果は最高3位止まりで、その後「ベストテン」も番組自体が終了。 木根の素顔の封印解除は実現しなかった。 TM自体もこの後活動を休止し、アルバムには当分入らなかった。 「CAMP FANKS!! '89」からのライブ音源が『COLOSSEUM II』に収録され、 これが初アルバム化ということになる。 (『LIVE HISTORIA T』には同テイクをリミックスで収録) その後『CLASSIX 1』に下記「12” CLUB MIX」を元にしたリミックスを収録。 『GROOVE GEAR』には「TMN WILD HEAVEN」でのライブ音源を収録。 そして本作で、純然たるシングルバージョンが初アルバム化と相成った。 また、『final live LAST GROOVE 5.19』にも、 「4001 DAYS GROOVE」2日目のライブ音源を収録している。 また、このシングルの購入者への応募懸賞品として 同曲の「12” CLUB MIX」「DUB INSTRUMENTAL MIX」の 2バージョンを収録したアナログ盤シングルが存在する。 これらは『Welcome to the FANKS!』『THE SINGLES 2』のボーナスCDで それぞれ聴くことが出来る。 ●GET WILD (詞:小室みつ子 曲:小室哲哉) 10thシングルであり、TM NETWORKの全史における代表曲。 オリジナルアルバムには収録されていないが、 『Gift for Fanks』に収録済で、その他のベスト盤にもほぼ必ず収録される。 後述の『TMN RED』には、「GET WILD '89」が収録された。 5年後に復活シングル「GET WILD DECADE RUN」としてセルフカバーされ、 20年後にも『DRESS2』でリプロダクションが行われる。 更にその後もバージョンは増え、オリジナルリリース30周年の2017年には、 他アーティストのカバーを含む数々のバージョンを集めたコンピレーション盤 『GET WILD SONG MAFIA』もリリースされた。 ◎NIGHTS OF THE KNIFE (詞:小室みつ子 曲:小室哲哉) かつて16光年の彼方よりの宇宙船が降り立ったこの丘で、 夢を語った青年がいた。 幼馴染の女性と共に、眼下に広がる夜の街を見下ろしながら、 壮大な夢を語り、その夢を必ず叶えてみせると宣言していた。 それから後、青年は夢を叶えたのか、 それとも夢破れ堅実に生きていたのかどうかは知らないが、 あの時一緒にいた女性とは、一度離れ離れになった後に再会した。 そして共に暮らすようになり、時は流れた。 今や彼も、青年とは呼べない年齢になっていた。 時刻は午前1時。彼は何故か寝付けずにいた。 "新しい何かを始めたい"という衝動に、胸騒ぎが止まらなかった。 果てない夢を見続けていた10年前の、あの頃の気持ちを、 彼はふと思い出したくなったのだ。 「ちょっと、今から一緒に来てくれないか。あの丘に行きたいんだけど」 「今からかよ!?」 突然起こされて渋々ついて来た彼女と共に、彼はあの丘へ車を走らせる。 こんな夜中だから車通りも少ないが、時折対向車線を通り過ぎる車のライトが、 助手席の彼女の横顔を照らし、輝かせていた。 あどけない少女だったのに、今やすっかり大人の顔をしている。 彼女をチラリと見る度、妙にセンチメンタルな気分になってしまう。 やがて2人を乗せた車は、あの丘に辿り着いた。 車を降りて丘に立ち、眼下を見渡せば、あの頃と変わらぬ夜の街並。 でも、ハイウェイがビルの谷間を突き抜けるように走っていたり、 あの頃とは違う景色もあった。 この10年の間に世界は、人間たちは、贅沢な夢を叶えていた。 自分たちの今の生活は、かつては夢だった現実の下に成り立っていた。 そんな街を見下ろしながら、彼は次の夢を彼女に語ろうとしていた。 彼女も、彼がどんな夢を語るつもりなのか知らなかったが、 ついて行ってあげても良いかな、と思っていた。 一寸先は闇。 でも、未来へ向かう為には、その闇を切り開いていかなければならない。 この10年、色々なことが起きてきた。 けれども、その度に2人で乗り越えてきた。 きっと2人なら、この先も何があっても怖くはない。 だから、多分、大丈夫だ。 目の前の暗闇も、2人で切り開き、未来へと進んでいこう。 このシングルのリリースとタイトルを知ったのは、 ラジオ「TMN UNITED」の最終回においてだった。 予てより、10周年に何かが起きると宣言していた小室だが、 この時は「地味に出ます」と自虐的(「一途な恋」の不振のせいか)に シングルの宣伝をしたのみだった。 だから、「結局シングル出すだけか」としか思わなかった。 その裏に重大発表、「TMN終了宣言」が隠されているとも知らずに。 タイトルは直訳すれば「ナイフの夜」となる。 「長いナイフの夜」と呼ばれる、ナチスドイツが行った粛清事件があるが、 まさかそこから引用したのだろうか? タイトルが小室の命名かどうかは知らないが、 愛犬にドイツ空軍機を供給した航空機会社「ユンカース」の名前を付けたり、 YOSHIKIとのユニットにドイツの弾道ミサイル「V2」の名前を付けたり、 小室は第二次大戦時のドイツの兵器に興味を示していたようである。 しかし、こういった事件などを知っていたのかどうかは分からない。 タイトルだけを聞いた時は、カッコいい(カッコつけた)曲かと思っていた。 終了宣言の後、本屋で立ち読みした音楽雑誌に載っていた歌詞を見た。 読んだ限りでは前向きな言葉で溢れていて、明るい曲のような気もした。 その後「ミュージックステーション」でこの曲を初めて聴いた時、 何とも切ない気分になった。「これで本当に終わるんだな」と。 ちなみに、元々この日には「太陽の季節」というタイトルの楽曲が リリース予定だったともいわれているが、 それがこの「Nights〜」の元のタイトルだったのか、 それとも別の曲があったのかは不明である。 タイトルについても「太陽の季節」共々、イニシャルに"T・K・N"が含まれ、 それぞれ"タカシ・コムロ・ナオト"を意味しているとの説もあったらしいが。 "TMN終了"という事実を切り離して、楽曲として評価するのは難しい。 下手をすれば単なる"地味なバラード"で終わっていた気もする。 前作「一途な恋」のような派手さは確かにない。 メロディも良く言えば懐かしさを、悪く言えば古めかしさを感じるもの。 しかし、力強さと、確かな熱を孕んでもいる。 歌詞と共に、聴く者に何かを語りかけてくるような曲である。 "「Fool On The Planet」の10年後"という裏設定の下、 これまでの10年の足取りを懐かしみながら、 もう一度あの丘へ行き、これからの誓いを立てるという物語。 この曲は"別れの歌"ではなく、"一つの物語の最終回"なのだと思う。 最終回が別れで締め括られるとは限らない。 TMNは"終了"する。しかしそれは「新しい始まり」でもある。 彼らは「別れじゃなく始まりを夢見ていた」のだ。 勿論、今後のTMNに対する不安等があっての"終了"という選択だったのだろうが、 彼らは全てを諦めた訳ではない。 あくまでもこの"終了"を前向きに演出し、 "We'll be back"を約束して、3人の潜伏者はそれぞれの旅路に就いたのである。 いつの日か、新たなる"金色の夢"を、我々FANKSに提示する為に。 1994年4月21日、TM NETWORKのデビュー10周年の日に 通算28作目のシングルとしてこの曲はリリースされ、 オリコンシングルチャートにて、史上500曲目の1位を獲得した。 この時点での、有終の美を飾ることが出来たのではなかろうか。 その後、5月19日の「4001 DAYS GROOVE」2日目にて演奏され、 『final live LAST GROOVE 5.19』『LIVE HISTORIA T』に収録された。 リリース前段階のラフミックスも『GROOVE GEAR』に収録されている。 "終了"から5年を経てTM NETWORKとして再始動し、 この曲はリリースから丸10年を迎えた2004年4月21日、 20周年記念公演「DOUBLE-DECADE "NETWORK"」でも披露された。 その後のホールツアー「DOUBLE-DECADE TOUR "NETWORK"」や、 その前年のファンイベント「LIVE IN NAEBA '03」でも演奏されている。 30周年の2014年、秋のホールツアー「QUIT30」でも初日に披露されたが、 その際に「ファンの表情が明らかに変わっていた」ことにウツが気付き、 以降はセットリストから外されてしまい、 代わりに同曲をモチーフにしたインストゥルメンタルが流れた。 それ程に、TM NETWORK全史において特別な曲となってしまったのである。 ・・・ ■『TAKASHI UTSUNOMIYA PRESENTS TMN RED』■ 宇都宮隆セレクトによる、初期の未発表曲「OPEN YOUR HEART」や リミックスナンバーを含むダンスコレクション全12曲。 ●GIVE YOU A BEAT (詞曲:小室哲哉・木根尚登) 3rdアルバム『GORILLA』のイントロダクション。 1分20秒程度の短いトラックで、 その後直ちに次曲「NERVOUS」が始まっていたが、 本作では違う曲になっている為、違和感を覚える人も多いのだろうか。 この曲をオープニングとしてセレクトする辺り、 単なる曲の羅列ではなく流れを重視した、 コンセプト・コレクションを志向しているのが分かる。 ●KISS YOU (more rock) (詞:小室みつ子 曲:小室哲哉) 『TMN BLACK』でセレクトされた11thシングル「KISS YOU」の、 『humansystem』に収録されたアルバムバージョン。 クレジット通り、音がシンプルかつ太くなり、 ロック色を強めたアレンジとなっている。 尚、歌詞掲載のページには「more rock version」と表記されている。 ◎COME ON LET'S DANCE (the saints mix) (詞:神沢礼江 曲:小室哲哉) 『GORILLA』の先行シングルとなった6thシングル 「Come on Let's Dance (This is the FANKS DYNA-MIX)」の カップリング曲の1つで、メイン曲のリミックスである。 本作でアルバム初収録となるのだが、 こういうレアトラックもセレクトしてくる辺りがウツである。 尚、シングルバージョンは『TMN BLACK』ではセレクトされなかった。 『DRESS』『DRESS2』でもリプロダクションが行われている。 私はこのバージョンをシングルを買い求めて初めて聴いた。 1993年頃だったか、絶賛ソロ活動だった頃に「YOUR SONG」と 下記「RHYTHM RED BEAT BLACK (version 2.0)」と共に、 この「Come on Let's Dance」のシングルを購入した。そしてこのバージョンを初めて聴いた時の感想。 イントロ、いい感じじゃん。 オリジナルの音のパートを上手くバラけさせて再配分させて…… ……ん、あれ、歌はまだか?長いなイントロ。 1分過ぎた辺りで、お、いよいよ歌か? そう思いながらウツがマイクを持ち歌い始める姿を思い浮かべていたが…… 「じだっ、じだじだ……」 えっ!!??Σ(゚д゚lll) 「ゆめぉっ、ゆめゆめ……」 ・・・(゚д゚ ) 「さめっ、さめさめ……」 なんじゃいこりゃあ!!!! 何ウツちゃんと歌わしてもらえてないの!?!? 「こにも、こにもこにも……」 何と、TM楽曲において重要な位置を占めている筈のウツの声が 何者かによってぶった切られ、曲の素材として切り貼りされるという 恐ろしい怪現象が起きていたのである(大袈裟)。 ミックスを担当したのはマイケル・バルビエロという人物で、 R&Bからヘヴィメタルまで様々なレコードに関わったそうである。 多分マイケル氏も歌詞の内容は日本語だからご存知なかったのだろう。 だからこそ可能な荒業だったとも言える。 サビもサビで「カモーンレッツダンス!」の声にディレイが掛かっている。 間奏はちゃんとサックスの音等もフツーに流れてくるのだが、 2番に入ると怪現象は再び発生していた。 「いたーみかかかみかかか……」 あーもうこれは当分この状況が続くのだろうな。 まぁこれもこれで一つの表現方法として…… 「せめーてえーいえんしんーじあーう だれかがほしいだけ」 そこだけちゃんと歌うんかい!!!! 今だから分かるのだが、これが「ダブミックス」というやつなんだろう。 ボーカルやリズム等、楽曲の音の特定部分をピックアップし、 そこだけ過剰なディレイやリバーブ等のエフェクトを掛ける、という手法。 シングルを買って初めて聴いた当時は 「こんなんもアリなんかい」と衝撃を受けたもんである。 尚、シングル盤でのクレジットは「The SAINTS Mix」だが、 本作では「the saint mix」と、 単数形になっている(全部小文字なのはともかく)。 クレジットはニューヨークにあったゲイクラブの名前に由来するそうだが、 調べてみると「The Saint」、単数形が正しい名前のようである。 ●DON'T LET ME CRY (詞:神沢礼江 曲:小室哲哉) 『Self Control』収録曲で、シングル候補にもなった曲。 「一千一秒物語」というサブタイトルが付されている。 失った恋の哀しみを、疾走感溢れるビートに乗せ歌う。 『DRESS』でリプロダクションされたことがあるが、 本作にはオリジナルバージョンを収録。 ●PASSENGER (詞:西門加里=小室みつ子 曲:小室哲哉) 『GORILLA』収録曲。 ラップやサンプリング、ブラス等を取り入れたファンキーなナンバー。 サブタイトルは「a train named Big City」。 『Gift for Fanks』でもセレクトされていた。 『CLASSIX 2』には、アウトロのラップを抜き出し新たなトラックに乗せた 「U. K. Passenger」が収録されている。 ◎RHYTHM RED BEAT BLACK (version 2.0) (詞:Patricia Wynn・坂元裕二 曲:小室哲哉) 24thシングルで、『RHYTHM RED』よりリカットされた前シングルの、 全編英語詞リメイクバージョン。 外部ミュージシャンのカバーでなく、TMN本体での英語セルフカバーは 2021年現在でもこの曲のみである。 (単に全編英語詞の曲なら「Just Like Paradise」と、 ついでに前出の「GIVE YOU A BEAT」がある) 尚、オリジナルバージョンは『TMN BLACK』にて選出。 元々6分と長めの曲が、9分半近くと更に長くなり、 トーキングモジュレーションによるギターやスクラッチノイズ等、 オリジナルにおいて特徴的だった音が無くなっている。 笑い声のサンプリングボイスは拡張される形で残っており、 更にはウツのボーカルまでもが「GET WILD '89」のように サンプリング素材として利用されている。 「わわわわぅわわわぅわわぅわぅ・・・」 「うぇうぇうぇうぇうぇどぅれうぇどうれ・・・」 また、イントロのキーはオリジナルではFのマイナーから始まり Dのマイナーへ転調するようになっていたが、 本バージョンでは最初からDのマイナーになっている。 他、2番Bメロの後に長い間奏が入り、 リズムもボトムを強調してスウィング感を増したものとなり、 歌メロのフレーズも半分はオリジナルを活かし、半分は作り変えられる等、 かなり大幅なリプロダクションがなされている。 英語の歌詞はパトリシア・ウィンという人物によるもの。 シングルでは彼女の名前しかクレジットされていなかったが、 本作においては、原詞を担当した坂元氏の名も併記されている。 しかしこの英語詞はオリジナルをそのまま英訳したものではない。 完全に別物の歌詞になっている。 意味を知るには英和辞書が必須となるであろうこのシークレット感には、 オリジナル以上の妖艶さ、毒々しいエロスを感じずにいられない。 聴いた当時は中坊だった私にとっても、 「ain't」「gotta」「wanna」等の英語表現は勉強になったと思う。 ご存知の通り、カップリングには電気グルーヴ(当時は電気GROOVE)による 「RHYTHM RED BEAT BLACK (Version 300000000000)」。 歴代のTMシングル作品で唯一のスプリットシングルである。 また、シングル全集『TIME CAPSULE all the singles』では、 収録時間の都合上(「Detour」の追加収録の為か)、 8分弱と、少々短めにエディットされ収録されている。 ●SPANISH BLUE (詞:小室みつ子 曲:小室哲哉・木根尚登) オリジナルは『Self Control』収録曲だが、 ここでは『DRESS』でのリプロダクションがセレクトされている。 恋人と離れ、スペインの大地を彷徨う孤独な男の姿を描くポップナンバー。 オリジナルには「遙か君を離れて」とのサブタイトルが付されている。 次曲との曲順は『DRESS』と全く同じだが、ここでは曲が繋がっており、 『DRESS』の当初のノンストップミックス案がここで再現されている。 ●GET WILD '89 (詞:小室みつ子 曲:小室哲哉) 10thシングルの、19thシングル及び『DRESS』収録バージョン。 イントロが前曲のアウトロと連結され、ノンストップで流れる。 元々ユーロビートを意識したアレンジのオリジナルが、 ピート・ハモンドによってガチのユーロビートに生まれ変わっている。 このバージョンに音を追加したのが『CLASSIX 1』でのリミックスである。 オリジナルバージョンは『TMN BLACK』に収録。 ○OPEN YOUR HEART (詞:麻生香太郎 曲:小室哲哉) イントロの音色から牧歌的である。 「おひさまぽかぽかなんちゃらかんちゃら♪」みたいな お子様向けソングのような弛緩っぷりである。 とはいえ歌詞の内容は全く緩くもなかった。 これは、ある一組の男女が、2人に差し迫った危機を どう乗り越えるのかを歌ったものである。 長い付き合いから、いわゆる倦怠期に入ってしまった2人。 「刹那の愛」、成り行きで始まった2人の関係は、どん詰まりに来ていた。 将来のビジョンも共有出来ぬ(しようともしない)まま、 時ばかりが過ぎて、いつの間にか互いの心は遠く離れてしまっていた。 「別れのマナーも雑誌で」探し出そうとする始末。 しかし、その雑誌をパラパラめくっていると、こんな事が書いてある。 「24時を二つに分け、初恋からやり直してみない?」 「しばらく、お互い違う場所で過ごしてみない?」 そんなアドバイスを真に受け、 2人はお互いを見つめ直し、自分自身を見つめ直す為、 当分の間離れ離れで暮らすことにした。 そうすれば、自分にとって相手がどんな存在であったかに 気付くことが出来るだろうから。 そしてもう一度、お互いに心を開くことが出来るだろうから。 ……そうして、それぞれが別々の場所で暮らし、 アスファルトを掘り返して麦の種を蒔こうとして怒られる等、 様々な経験を経て、2人は豪奢なオペラ座で再会することになる。 TM最初期の未発表曲で、アルバムの帯には「1983レコーディング」とある。 元は『RAINBOW RAINBOW』に収録予定だったが、 結局収録されず、今回が初音源化となった。 同様の例には、2020年のファン投票ベスト『Gift from Fanks T』に収録の 「グリニッジの光を離れて」がある。 ……が、"ダンスセレクション"に収録するには、 ちとダンスからかけ離れている曲である。 誰の指示かは知らないが、「ひとつ未発表曲を」と無理矢理入れた感じもする。 「未発表曲にするのはもったいない!」という ウツの意向(思い入れ)もあったのかも知れない。 上記の通り、牧歌的なイメージが纏わり付くシンセポップ。 詞の内容に合わせてか、Aメロはマイナーで不安げな空気を出し、 Bメロとサビをメジャーにして状況の好転(を願う様子)をイメージしている。 歌詞の中にも「青い麦の種」等、麻生氏の語感が光るフレーズが多い。 「傾く2人は電池が途絶えて」……って、 やはり彼らは電気仕掛けの何とやらなんですね!? 小室のソロ1stアルバム『Digitalian is eating breakfast』(1989年)にて 「OPERA NIGHT」に改作されたのは、アルバムの帯にもある通り。 2015年4月の「オールナイトニッポン」での小室の発言によれば、 「僕の中で(TMに)合わなかった」とのこと。 更には、折角改作したのに「OPERA NIGHT」もハズレだったらしい。 その後ウツは、2001年のソロツアーで「OPEN YOUR HEART」を披露。 上記『Digitalian〜』にも収録の小室ソロデビュー曲のカバー 「RUNNING to HORIZON」をシングルリリースした頃だった。 (同曲が「DIVE INTO YOUR BODY」と双子的関係なのは前述の通り) ●あの夏を忘れない (詞:坂元裕二 曲:小室哲哉) 『EXPO』に収録の、過ぎ去りし夏の恋に想いを馳せる歌謡ポップナンバー。 ウツお気に入りの一曲であり、 その為か『GROOVE GEAR』でも選曲されていた。 『CLASSIX 1』にはバラード調のリミックスが収録されている。 ◎WE LOVE THE EARTH (詞曲:小室哲哉) 次曲との両A面による25thシングル、及び『EXPO』収録曲。 シングルバージョンはアルバム初収録である。 アルバムバージョンでは、本場のハウスサウンドを全面に押し出した ミックスがなされていた。 『CLASSIX 1』には、シングルバージョンを基調とし、 ハイハットの音を強調したリミックスを収録。 『DEVOTION』では全体的にマイナーキーにアレンジされている。 ●LOVE TRAIN (詞曲:小室哲哉) 前曲との両A面による25thシングル、及び『EXPO』より。 これだけは『TMN BLACK』と完全に重複する選曲。 この辺は打ち合わせとか申し合わせとか一切なかったということだろうか。 ・・・ ■『NAOTO KINE PRESENTS TMN BLUE』■ 木根尚登セレクトによる、終了前最後の新曲「ANOTHER MEETING」を含む 珠玉のバラードコレクション全14曲。 ●TIME PASSED ME BY (詞:小室みつ子 曲:木根尚登) 『Self Control』収録の、幼馴染への想いを綴る歌。 サブタイトルは「夜の芝生」である。 TMのCDやレコードで木根単独曲が1曲目となるのは初めてのことである。 『CLASSIX 2』にリミックスが2バージョン収録。 木根がソロでセルフカバーした音源も3バージョン存在し、 小室プロデュースによるアルバム『REMEMBER ME?』(1996年)、 オムニバス盤『Pop meets Jazz』(2007年、ウツの「Self Control」も収録)、 TM楽曲カバー集『キネバラ』(2012年)にそれぞれ収録された。 ●GIRL (詞:神沢礼江 曲:小室哲哉) 『GORILLA』より、7thシングルとしてリカットされた曲。 本作唯一のシングルタイトル曲である。 ある女性への純粋な想いを綴ったラブソングであり、 「ドラマの主題歌にしたら売れる!」とか何とかで、 ウツの猛プッシュによってシングルになったといわれている。 ●TIME (詞:三浦徳子 曲:小室哲哉) 2ndアルバム『CHILDHOOD'S END』収録曲。 同アルバムの曲は『BLACK』『RED』では1曲たりとも選曲されていない。 本作では、イントロが前曲の終わりと僅かながらクロスフェードしている。 『DRESS』の時期にリプロダクションが行われ、 18thシングル「KISS YOU (KISS JAPAN)」のカップリングに収録された。 (後に『DRESS』2013年盤にも追加収録) ●CONFESSION 〜告白〜 (詞:西門加里=小室みつ子 曲:木根尚登) 『GORILLA』収録曲で、初期におけるキネバラ三部作の第3弾。 『DRESS』でリプロダクションが行われている。 『CLASSIX 1』でもリミックスされたが、オリジナルと大差がない。 木根もアルバム『キネバラ』にてセルフカバー。 今回の3枚のベスト盤において、オリジナルリリース時のサブタイトルは 表記されていないものばかりなのだが、 この曲にのみサブタイトルがきちんと表記されている。 ●HERE, THERE & EVERYWHERE (詞曲:小室哲哉) 『Self Control』のラストナンバー。 小室が中1の時に作った曲で、歌詞は亡くなった身内に捧げられている。 「冬の神話」というサブタイトルが付されており、 歌詞中にはオリオンやアルテミスといった神話の登場人物が現れる。 ●SAD EMOTION (詞:神沢礼江 曲:木根尚登) こちらは『GORILLA』のラストナンバー。 音数が少なく、トーンも低く、シンプルなバラードである。 『CLASSIX 2』にもオリジナルのままで収録されていた。 木根もアルバム『REMEMBER ME?』にてセルフカバーしている。 ●GIRLFRIEND (詞:小室みつ子 曲:木根尚登) 14thシングル「SEVEN DAYS WAR」のカップリング曲。 メイン曲を主題歌とした映画「ぼくらの七日間戦争」の挿入歌。 映画サントラ『SEVEN DAYS WAR』に、オリジナルミックスと インストゥルメンタル(バックトラックではなく完全に別ミックス)の 2トラックが収録されていた。 TMのオリジナルアルバムには未収録だが、 『CLASSIX 2』に「motion picture version」のクレジットで収録。 こちらも一応オリジナルバージョンである。 元々のタイトルは「GIRLFRIEND」と1単語になっているのだが、 本作ではタイトルが「GIRL FRIEND」と区切られた表記になっている。 メロディや音色からして、セピア色の風景ばかりが浮かんでくる。 音数自体もかなり絞られ、凛とした空気が全体に流れている。 歌詞の内容はタイトル通り、 中高生の少年がガールフレンドに対し想いを語るというもの。 「GIRL」が少し大人(20代?)の女性なのに対し、 こちらはティーンの女の子が主題になっている、とのことである。 (勿論、映画の内容に寄せてあるのだろうが) 「埃の染みるバス停」「焦茶色した金網」と具体的な情景を表示し、 その時その時の彼女の仕草、言動を書き表す。 「髪の先まで自由に生きていたい」「少しずつでも今を変えていきたい」、 周囲の何者にも縛られず、自立した生き方を志す女性の姿。 そんな彼女を主人公は誇りに思っており、 彼女にもそんな自分自身に誇りを持ってほしいと呼び掛け、 その行く末を見守り、応援していきたいという想いを示している。 全てのティーンエイジガールに向けたエールである。 みつ子氏はちょっと勝気な、でも寂しがりな女性を描写するのが上手い。 女性が女性の姿を描くのだから当然なのだろうが、 ウツに相応しそうな女性をイメージしたりもするのかも知れない。 「ぼくらの七日間戦争」に主演した宮沢りえは、 これをきっかけに小室からの楽曲提供も受けたりしていたが、 宮沢本人としては、この「GIRLFRIEND」がお気に入りだったそうである。 映画では「凄く良いシーンで使ってもらった」とメンバーも絶賛していたが、 私の記憶では、別にガールフレンドとの甘酸っぱいシーンとかではなく、 仲間同士で揉めた際に、引っ込み思案だったメンバーの一人が 突然自己主張を始めるシーンで使われたのではなかったかと思う。 作曲した木根もセルフカバーを行っており、 2001年リリースのミニアルバム『浮雲』には、 同年3月末に八ヶ岳で行われた「Talk & Live」でのライブテイクを、 ソロ20周年の2012年にリリースされたTMカバー曲集『キネバラ』には、 スタジオ録音のバージョンをそれぞれ収録している。 ●1/2の助走 (詞:西門加里=小室みつ子 曲:木根尚登) 『RAINBOW RAINBOW』収録の、初期キネバラ第1弾。 「Just for you and me now」というサブタイトルが付されている。 本作において最も古い楽曲ということになる。 こちらも『キネバラ』にてセルフカバーされている。 ●TELEPHONE LINE (詞:小室みつ子 曲:木根尚登) 『humansystem』収録の、電話をテーマにしたバラード。 『CLASSIX 1』にてリミックスが行われているが、 同バージョンは『GROOVE GEAR』にも収録されているが、「CONFESSION」同様違いが分からない。 その際に、木根の仮歌によるデモテイクも添えられていた。 最終的に木根本人が歌ったセルフカバーは、『キネバラ』に収録。 ●FIGHTING (詞:小室みつ子 曲:小室哲哉) 『Self Control』収録曲で、 10thシングル「Get Wild」のカップリング曲としてリカットされた。 その関係もあってか、「Get Wild」が主題歌となった アニメ「シティーハンター」でも挿入歌として使用された様子。 サブタイトルは「君のファイティング」。 ●THIS NIGHT (詞曲:小室哲哉) 『humansystem』のラストに収録されたクリスマスソング。 ……というより、クリスマスソングに託けた口説きの歌、か。 雪のしんしんと降り積もる様と、その中の温もりが表された曲。 『GROOVE GEAR』には小室の仮歌によるデモテイクが収録された。 ●FOOL ON THE PLANET (詞:小室みつ子 曲:木根尚登) 『Self Control』収録曲。 「青く揺れる惑星に立って」というサブタイトルがあり、 夢を追いかける人々へのエールともいえる曲である。 この歌詞の10年後が「NIGHTS OF THE KNIFE」、という設定になっている。 リプロダクションバージョンも制作されており、 19thシングル「GET WILD '89」のカップリングに収録されている。 (後に『DRESS』2013年盤にも追加収録) 勿論、木根による『キネバラ』でのセルフカバーも行われている。 ●WINTER COMES AROUND (詞:小室みつ子 曲:木根尚登) 『CAROL』に収録された、ロンドンの冬を切り取った一曲。 「冬の一日」というサブタイトルが付されている。 2001年の木根のミニアルバムで、上記『浮雲』と連作になる『徒然』と、 先程より幾度も名前が出ているTMカバー集『キネバラ』と、 木根によるセルフカバーが2度行われている。 ○ANOTHER MEETING (詞:木根尚登 曲:宇都宮隆) あの時、一度離れ離れになった2人は、再び巡り逢った。 今、肩を寄せ合い、かつて夢を語った丘の上から星空を眺めている。 まさにそこは、2人以外誰もいない、大自然のプラネタリウムだった。 運命に引き寄せられるように、2人は出逢った。 それが、2人の生まれる前からの定めだったからだ。 2人が今の姿で生まれるずっと前、別の姿で生きていた頃から、2人は一緒だった。 春、夏、秋、冬、それぞれの季節を一緒に生きてきた。 共に笑い、涙しながら、同じ道を歩み、ある時離れ離れになり、 そしてまた再会し……。 前世のことなど覚えている筈もない。しかし何となく、2人は気が付いていた。 「巡り逢いは、2人だけの遠い過去の約束だ」と。 プロジェクト終了前の、TMN最後のレコーディング曲は、 ウツと木根の2人による静かなバラードだった。 完全新曲であり、ウツ作曲・木根作詞という現時点で唯一の楽曲。 元々シングル「Nights of The Knife」のカップリング曲を予定していたが、 ウツの喉の調子によりレコーディングが断念された。 これはもう、ウツと木根、幼馴染2人だけの世界だろう。 小室が一人去った後、2人が淡々と、優しく我々に歌い掛けるようなイメージ。 いや、小室もレコーディングに参加はしたのかもだが。 終了前のTM NETWORK〜TMNにおいては、 3人揃って作詞に関わったという「INNOCENT BOY」があった。 単独でみれば、木根の作詞は「月の河」、 ウツの作曲は完全お遊び曲の「I Hate Folk」があった。 この2曲は小室の発案により融合させられてしまった。 その後、木根もソロ活動において作詞をこなすようになり、 ウツもウツで作曲をぼちぼち始めるようになっており、 石井恭史(妥師)と共にBOYO-BOZOとして作曲を行うようになった。 そういった中で作られたのが、この曲である。 タイトルは「再会」を意味しているが、 木根が当時手掛けていた小説「いつか逢える日に」をイメージしたという。 この曲の歌詞で、木根は暗に我々に教えてくれていた。 「いつかまた3人で集まって、何か企むつもりだから」と。 それは木根の願いだったのかも知れないし、 ウツも小室も、そしてFANKSも、願いは同じだったのかも知れない。 2年後の1996年、ゲームソフト「Gaball Screen」の件で 3人が「Detour」をレコーディングし、束の間の再会を果たした。 同時期にウツと木根で「オールナイトニッポン」に出演した際、 木根は今後の3人の関係についてこう語った。 「TMNという名前があってもなくても、僕たちの関係が崩れることはない。 もしも10年ぐらい会わずに久し振りに会っても、全然懐かしくない、 昨日も会ったように思える友達を、2人ぐらい作ってほしい。 そうしたら、僕らの感覚が分かるのではないかと思う」 ・・・ 以上、三者三様にコンセプトを設けて選曲したベストアルバムである。 TMNのBRAINである小室が、TMNの名刺となるシングル曲を、 TMNのBODYであるウツが、自らの動きを表現するアップテンポな曲を、 TMNのHEARTである木根が、メロディと歌心を重視したバラード曲を、 それぞれ選曲したということになるのだろう。 バージョン違いはともかくとして、アルバム毎に分けると下記のようになる。 (数字は『BLACK』+『RED』+『BLUE』の曲数) 『RAINBOW RAINBOW』 …… 2+0+1 『CHILDHOOD'S END』 …… 0+0+1 『GORILLA』 …… 0+3+3 『Self Control』 …… 1+2+4 『humansystem』 …… 1+1+2(「KISS YOU」が重複) 『CAROL』 …… 1+0+1 『RHYTHM RED』 …… 3+1+0(「RHYTHM RED BEAT BLACK」が重複) 『EXPO』 …… 1+3+0(「LOVE TRAIN」が重複) アルバム未収録曲 …… 5+2+2(「GET WILD」が重複) 重複する曲は殆どバージョン違いで、 「LOVE TRAIN」だけは曲、バージョン共完全に重複している。 インナーにも表記されているリリースの年代別に分けるなら…… (数字は『BLACK』+『RED』+『BLUE』の曲数。 「SPANISH~」「ゲワイ '89」「リズレ2.0」は同バージョンのリリース年、 「OPEN~」は1984年にカウントする) 1984年 …… 2+1+1 / 1985年 …… 0+0+1 1986年 …… 0+3+3 / 1987年 …… 3+2+6 1988年 …… 1+0+2 / 1989年 …… 1+2+0 1990年 …… 3+0+0 / 1991年 …… 2+4+0 1993年 …… 1+0+0 / 1994年 …… 1+0+1 前回のボックスセット『GROOVE GEAR』にも、 スタジオ音源が幾つか収録されたが、今回のベスト盤の選曲との重複もある。 『BLACK』収録曲では「GET WILD」「LOVE TRAIN」、 ミックスが異なるが「1974」と「一途な恋」がある。 また「NIGHTS OF THE KNIFE」のラフミックスも収録されている。 『RED』収録曲では「GET WILD '89」「LOVE TRAIN」に加え 「あの夏を忘れない」があり、 『BLUE』収録曲では「FOOL ON THE PLANET」と、 「TELEPHONE LINE」のデモテイクと『CLASSIX』バージョン、 「THIS NIGHT」のデモテイクがある。 『GROOVE GEAR』にスタジオ音源が収録されて、 今回の3枚のベスト盤に収録されなかったのは 「永遠のパスポート」「HUMAN SYSTEM」「FALLIN' ANGEL」 「STILL LOVE HER」「ELECTRIC PROPHET」、 ついでに「GET WILD」の『CLASSIX』バージョンである。 あれから25年が過ぎ、今の3人の視点で選曲するならどうなるのか。 シングル・ダンス・バラードという区分けでなく、 全キャリアを通してのメンバーズセレクションを Spotifyとかでも良いからプレイリストで公開してもらいたいものだが。 (またベスト盤を出せ等とは申しません) 以上、一部除いて本当にカンタンにしか触れませんでした。 次回は、「ラスグル」です。 <2021年3月28日更新> ・・・
by inako0131
| 2014-05-05 17:04
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