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ライフログ
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2015年 03月 27日
→本記事は「TM NETWORK 30th FINAL」横浜アリーナ公演について記述しています。ライブ映像収録作品についてはこちらをご覧下さい。 ・・・ 元TM NETWORKのマスコットボーイこと松本孝弘さん、 お誕生日おめでとうございます!! ということで(どういうことだ)、去る2015年3月22日に行ってまいりました、 TM NETWORK30周年プロジェクトの最終公演。 25日に前半部のみUPしていましたが、最後まで書き上げましたので、 完全版として、この約15000字レポートをUP致します。 え、大した字数じゃないって? さよか……。 ・・・ 2015年の年明け、TM NETWORKが、 これまで1年がかり、いや3年がかりで行ってきたプロジェクトの完結編、 「TM NETWORK 30th FINAL」の開催を発表した。 会場は…… 横アリ浜ーナだ。 もとい、 横浜アリーナだ。 「夜ヒット」の特番に絶頂期のTMが出演、「GET WILD '89」を披露。 古舘の「ヨコハマアリーナ」の声がサンプリングされ、妙な雰囲気を醸し出した。 1999年、TM再始動の年。 TMとは全く関係ないが、僕は初のオフ会参加のためにこの横浜の地を訪れた。 2004年、TM20周年。 「4月21日は横浜アリーナに集まれ!」と招集がかかったにもかかわらず、 TMに対して冷めており、どうにも行く気がしなかった(行けなかった)。 あの招集から遅れること10年と11ヶ月、 遂に、僕はここで、「一万人の中のひとり」になってしまうのだ。 TMの横浜アリーナ公演は、先述の「夜ヒット」特番出演から数ヶ月を経て、 「CAMP FANKS!! '89」の中で2日間公演が行われたのが初めて。 このライブ、過去3度に亘ってビデオ(DVD)化されている。 特に、2日目は衛星中継で上映されたことはまぁここをご覧の方ならご存知かと。 その後は1992年の「EXPO ARENA」2日間、 2000年の再始動後初ライブ「Log-on to 21st Century」、 そして上記2004年の「DOUBLE-DECADE "NETWORK"」の会場となった。 今回の「30th FINAL」で5度目となる横浜アリーナ。 同一会場の使用頻度でいえば、日本武道館とタイである。 但し、武道館は「FANKS CRY-MAX」、「CAROL TOUR」7公演、 「DOUBLE-DECADE TOUR FINAL」2日間、 「REMASTER」、「Incubation Period」2日間、 つまり本数でいえば横アリは8公演、武道館は13公演、武道館の勝ちー。 ついでに、同じ関東アリーナ会場の定番、国立代々木競技場第一体育館はどうか。 「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」3公演、 「RHYTHM RED TOUR」4公演、「EXPO ARENA」2公演、これだけか。 さいたまスーパーアリーナは……ちょっと別格だよねあの会場は。 もっと大きいから。 と、前置き的なデータはここまで。 そもそも今回は、21日に近所の神社の行事に参加する関係と、 場所的な問題もあって(僕は福岡だから)、参戦を見送るつもりだった。 しかし、妻に背中を押されて22日のみ参戦することとなったのだ。 (※妻はFANKSではありません) しかも、21日終演後にはFANKS有志が集う飲み会も行われるといい、 こちらにも是非とも参加せにゃと思い、 神社の行事が終わってからすぐに飛行機に乗ることにした。 これが決まったのが2月末日で、翌日からチケットの一般販売開始。 ローチケに何度も弾かれながらアクセスし、チケットを購入。 結果……一番後ろのスタンド席でした☆ おぉぅ……。 その後、「ゲワイ2015」と2013年版「Children〜」収録の 会場限定CDの販売が行われると知り、狂喜。 更にその後、小室より「スマートフォン持参の事」との通達が下された。 これは……撮影OKなのか? 昨年のX JAPANの横アリ公演も、撮影が許可されたとかなんとか。 しかし後日、「撮影OKということではない」とコメント。 一体何の仕掛けを用意しているというのだTMは……。 多くの(多くはない)謎を抱えながらの20日間、 僕は体調不良に見舞われました!orz なんとか乗り切ったけどな……。 3月21日、神社の神輿担ぎ(僕はあんまり担いでないけど)終了後、 福岡空港で妻と義弟一家に盛大に(?)見送られ、羽田へと発つ。 かと思いきや。 「機材設備に問題が生じ、1時間20分遅れとなります」 なんて日だ!!!!(小峠風) 明日のライブはともかく、今日の飲み会どーなるねん!! ま、しゃーないかな……僕の日頃の行いが悪いのでしょう。 わずかでも参加出来ればいっかなー……。 ……と思って、大幅遅れの飛行機に乗って羽田に到着。 すると、幹事様よりメールが来ていた。 予想を覆す展開によりライブ終演がいつもより遅くなり、 20:00〜23:00の飲み会も30分程ずれ込んだ模様。 不幸中の幸いだ。(皆さんには別に不幸でもなんでもないでしょうけども) その後紆余曲折あるかないかで(なんだそれ)、 飲み会会場(新横浜駅の付近)へは22:45頃に到着。 参加者は僕を除き45名、赤穂浪士にも匹敵する人数でした(←イヤな例えだな)。 どうやら僕は「46人目・最後のメンバー」だったようです。 更にその後二次会もあり(やっぱやるよね二次会)、 久々に明け方までカラオケ(当然TM関連縛り)をやっていたのでありました。 なんて日だ!!!!(小峠風) じゃない、色々なお話が聴けて楽しかったです。 僕は無口なのであんまり喋りませんでしたが← 参加された皆様お疲れ様でした、有難うございます。 思えば10年前の3月20日というのは、福岡で大きな地震があり、 その後余震に怯える日々を送っていたもんです。 10年先のことなんて想像もしていませんでしたが、 まさかこの横浜の地に来て、TMを観ることになるなんてね。 (そして帰福後、夜中に小さな地震があった) 徹カラ明け、1時間程度しか寝ていない身を気力をもって引きずりながら、 僕は新横浜駅へ再び辿り着いた(宿が東京なんだよ……)。 横浜アリーナは、駅から徒歩数分程度。 途中、「TM NETWORKチケット譲って下さい」と書いた紙を持って 切実そうな目をしている女の子を見た。 気の毒だがチケットが余っているわけではないので素通り。 アリーナは、既に長蛇の列に取り囲まれていた。 時刻は12時、グッズ販売開始の1時間前。 CD購入列はグッズ列程ではないが、結構並んでいた。 しかし、屋外のグッズ販売テントがいざ開場となると、スムーズに列は進み、 僕はものの20分でCDとパンフを購入出来た。 一旦横浜を離れ、約2時間後再び横アリへ向かう。 「チケット譲って下さい」の女の子はまだ立っていた。 というかもう一人増えていた。 そしてダフ屋もいた。 (↑なんで色を薄めていくんですか) さっきは眼中になかったグッズ売場を見てみるが、 やはりラムネ入りのバトン型ケースは完売していた。 それ以外は特に目ぼしいものもないので、開場を待つ人の群れに混じることに。 予定時刻16:00より10分程遅れて開場。 開演前アナウンスの中で「途中休憩が入ります」とあり、 昨夜の公演が長引いた理由が分かった。 今回の開演前BGMは曲間をシームレスにしてあった。 1974 (アルバムver.だったと思う) 8月の長い夜 FAIRE LA VISE 雨に誓って Don't Let Me Cry Resistance Come on Let's Dance (アルバムver. 冒頭にI WANT TVのSEアリ) YOUR SONG (TWINKLE MIX イントロのTWINKLE NIGHTなし) Jean Was Lonely Maria Club (冒頭のSEなし) Beyond The Time (Expanded Versionだと思うがシングル盤との違いが最も分かりやすい「ウーッ」の有無が場内アナウンスが入ったせいで分からず) PALE SHELTER THE POINT OF LOVERS' NIGHT (アルバムver.) こんな感じのプレイリストだった。 予定時刻17時を十数分過ぎたあたりで場内客電が降りる。 ・・・ エンジンの音、回るプロペラ、動き出す飛行機。 グラサンの小室、例のあのバトン。 なんともはや珍しい「Just Like Paradise」の新録版をBGMに、 オープニング映像が流れる。 STARRING RUY as percussion KAZUHIRO MATSUO as guitar TETSUYA KATSURAGI as guitar KAORU ABE as drums NAOTO KINE TAKASHI UTSUNOMIYA TETSUYA KOMURO TM NETWORK
「30th」は何処行った!! まるでTM30周年のファイナルではなく TMそのもののファイナルみたいじゃないか。 これじゃいくらキックスターターさんが続行宣言しても 「また終了か」みたいなあらぬ誤解を受けますよ!! それはともかく、今回はサポメンがTMN期+30th期の合同メンバー。 葛Gと松尾氏のツインギター。 この3年間ライブ写真担当だったべーあんがドラマーに復職。 Ruy君はパーカッション担当となった。 オープニング終了後、メンバー7人が横一列に並び登場。 各々、配置に着く。 ……んん?ウツのシャツ変だよなんか! ジャケットの下に、なんか奇妙なシャツをお召しの感じがする。 昨晩、TMブログ界の重鎮のお二方より聞いたとおりだった。 「ウツのシャツは今回のポイントのひとつです!」 で、この時点では分からないけども、 まぁ後でよく見ると、TM3人がジャケットの下に来ているシャツは 木根=青、ウツ=赤、小室=黒。 そう、1994年のベスト盤の色だ。 小室は「IP」の時の紫と異なり、ジャケットの下に黒い線画が描かれたシャツ。 木根は本当に真っ青なシャツ。 そしてウツは……なんか、赤い水玉模様。 うん、確かにポイントだ。 ステージがブルーの光に包まれる。 最初の曲は「RHYTHM RED BEAT BLACK」。 1曲目に演奏されるのは珍しいとは思うが、 「この曲が1曲目か!」という驚きより 「ああやっぱりこの曲やるでしょ葛Gいるんだから」という印象。 っつかこの曲のために葛G呼んだんでしょう。 最初は青い光に包まれていたステージは赤と黒の乱舞へ移り変わり、 また最後に青い光に包まれる。 そう、1994年のベスト盤の色だ(またそれか)。 続くのが、今回の会場限定CDにて2013年インスト版が収録された 「Children of the New Century」。 あぁやっぱりこの曲もやるんですな。でもCDと異なり歌入り。 しかもテンポも落とさずオリジナルに近いアレンジ。 「1988」「1999」をそのまま歌わず、「Log-on」でのバージョンを元に、 「1984 君はここにいた」「2014 君はここにいる」みたいにしてほしかったかな。 ステージ後方に立つウツ、合図で炎を吹かせ、 スクリーンに数字のカウントを浮かび上がらせる。 お次は久々にアコギを抱え登場のウツ。 「クレタアイランド……たどり、ついた……」 えぇ〜!?まさかもう「エレプロ」やるつもりでいんの? そんで米米のラストライブみたいに3曲で終了すんの? で、その後はボーナスショータイム? ……なんてことを思ったのも束の間、演奏は中断。 まぁそうだよね、こんな序盤で「エレプロ」はないよね。 いや、実はここで久々にMCでも入るんじゃないかと 不安のような楽しみのような想いだったのだ。 しかしMCはなく、「Here, There & Everywhere」に入る。 「START investigation」でもピックアップされた一曲である。 スクリーンには満天の星が。 木根、アコギで何かしら憶えのあるフレーズを弾く。 あっ!!「SCREEN OF LIFE」だ!! 遂に、この3年間未演奏だった『NETWORK』からの楽曲が披露された。 勿論、リリースされた当時の2004年、 「DOUBLE-DECADE TOUR FINAL」武道館以来11年振り。 しかも、シングルver.を基調とし、初めて生ドラムが加わっての演奏である。 映像は「QUIT30」ツアーでも使われた俯瞰映像など。 ふと、気が付いた。 この曲の演奏って、同じ横アリの「DOUBLE-DECADE」ライブが最初だよな、と。 で、「リズレ」はこの次に演奏されてたんだよな……。 「Children〜」もやはり同じ横アリでの「Log-on」で演奏されたし。 ウツ、ステージ後方へ下がる。 雨音のようなSEからシンバルロール、「-QUIT30- Birth」へ。 映像はホールツアーとほぼ同じかな……って、あれ?? ウツ歌ってます?? 歌が演奏に負けてる。音量的な意味で。 ……ってか、あれ? ウツもしかしてハケてます?? しかしべーあんが演奏に加わるとまた印象変わるな。 さてここからどうなるか、「QUIT30」組曲が続くのか。 それともやはり「CAROL」組曲へとなだれ込むのか。 小室もこの期に及んで「CAROL」やる気マンマンだったし。 その答えは、次の映像にあった。 ソファに座るブロンドのロングヘアをした女性。 かつてアルバム『CAROL』を引っ提げたツアーにおいて、 キャロルの役を演じたパニーラ・ダールストランドである。 小室が現れ、彼女の斜め後ろに立つ。 暗転、画面下より英文がロール。その意訳が画面下に表示。 ロンドン、ジャカルタ、パリ、 東京、ニューヨーク、ホンコン… 2015年 テクノロジーの進化は 更なる混沌をもたらしています それを1980年代に予見した 僕らTM NETWORKが 表現してきたエンタテインメントは まさにAR(拡張現実)だったと 自負しています こんだけ街の名前が挙げられると、 Mの「Pop Muzik」かあるいはPUFFYの「アジアの純真」か それともリゲインのCMの「勇気のしるし」か、って感じですね(何)。 っていうか、どうやらこの先「HUGE DATA」と同じ展開になりそうだな。 僕は参加していませんが(その代わりスペインへ旅行してました)、 他の方のライブレポートで大筋は知っているので……。 しかし、その「HUGE DATA」の展開を観ることが出来たのは、 未体験者としては嬉しかったか。 ということでここから「CAROL2014」組曲。 「CAROL」ツアーのオープニング映像に合わせ、 「A Day In The Girl's Life」〜「Carol I」。 女声コーラスに合わせ口パクのパニーラ。 なんかこの横顔、見入ってしまうね。 照明器具に遮られて、スクリーンがちゃんと見えないのがもどかしい。 (両側のモニターは見えますけど、くっきりとは見えない) らむはパニーラさんが見たいの!!← 曲が終わると、ウツ、観衆に背を向け スクリーンのロンドンの街並と思しき映像を眺め、突如、謎のポーズ。 同時に、映像から音と動きと色彩が消えた。 ウツ、凍りついた風景をハンドパワーもどきで左へスライド。 モノクロに色が混じった風景が現れ、動き出した。 「DOUBLE-DECADE」の「Just One Victory」でやってたVJもどきを なんとなく思い出したが。 ウツ、そのままステージを去る。 ていうかウツ、ハケたかったんでしょ? ここから「Gia Corm Fillippo Dia」インストである。 スクリーンには「CAMP FANKS!!」のものと思しき映像。 音を食らう単眼の怪物ジャイガンティカの姿。 囚われのキャロル、乱舞するライーダたち。 そして場内はレーザーの乱反射。 演奏する6人の姿、まるでダブルトリオのキング・クリムゾンみたいで。 その後、暗転した画面に英文メッセージが。 テクノロジーに ファンタジーのドレスを着せ 音が盗まれる物語を作りました 音楽すらなくなってしまう 未来への危機感を 抱いたからです 「RED CARPET」の主題による変奏曲をBGMに、 街を歩くパニーラが語り出す(スウェーデン語)。 「1988年、私は彼らから任務を与えられ そして、CAROLとなりました 私も彼らと一緒に地球のあらゆることを調査してきました そう、私も潜伏者なのです 17歳の私をお見せしましょう」 このメッセージでどうやら突っ込まれているらしきことは、 「1988年」という点である。 確かに『CAROL』が制作・リリースされたのは1988年だけど、 「CAROL」ストーリーの舞台は1991年じゃないのか、ということ。 と、ここで僕は考えた。 これは「キャロルからのメッセージ」というより 「キャロルを演じたパニーラ・ダールストランドからのメッセージ」ではないか。 「私はCAROLです」ではなく「CAROLとなりました」という表現。 つまり「私はCAROLの役を与えられました」ということなんだろう。 この後もパニーラは我々に語りかけてくるけど、 「キャロルとしての言葉」ではないような気がする。 「In The Forest」〜「Carol II」。 ウツ、お得意のサーチングポーズ(なんかあのガラスのパントマイムみたいな動きね)。 変拍子のバトルパートでは、ウツが椅子に腰掛け、スクリーンを眺める。 「CAMP FANKS!!」でのバトルシーンと、 「START investigation」での同変拍子パートのシーンのクロスオーバー。 「すぐそこに君がいる……」のフレーズで、浮かび上がる現在のパニーラの姿。 「START investigation」から幼いキャロルの役を担当するミア・マリノが 何処かの公園らしき場所で舞い踊る姿。 そしてミアが拾い上げたのは、『CAROL』のレコードジャケット。 というか、それCAROL箱のやつじゃないの?? そして「Just One Victory」に入るわけですが。 あれ?ウツなんで後ろ向いたままなの? と思っていたら、スクリーンの中の、ソファに座るパニーラが語りかける。 「Utsu、あなたは私の理想の男性でした あなたは今も私の心の中にいます I love you Kine、あなたは私の兄のような存在でした あなたといると笑顔になれました あなたの幸せを心から願っています レイチェル、リトル・キャロル、お疲れ様 早く帰ってきてね、待っているわ FANKS、あなたたちに大切なメッセージを伝えます 聴こえますか? 必ず聴こえるはず、さぁ、心を開いて」 このメッセージの間、ステージ両側に吊り下がるサブスクリーンには ウツや木根の過去の映像が流れていた。 涙が出てきた。何故だろうか。 「キャロルからガボール・スクリーンへ」ではなく、 「パニーラからウツと木根へ」、感謝の言葉。 リーダーたる小室へは特に何もないのかとか思ったりもするし、 架空の存在であるレイチェルとリトル・キャロルへの言葉の位置付けが 分からなかったりするけど。 (ってか、レイチェルさん出てきました?エンドロールには「Emma H」の名前があったけど) この時はBGMがBGMだけに涙がね……。 パニーラからのメッセージが終わり、2番から歌が入る。 「Chase In Labyrinth」のモノローグでは、 「START investigation」と「CAMP FANKS!!」の映像が交互に入る。 オーラスは若干アレンジがなされ、 アッパーになるはずのドラムパターンが、通常サビと同様ミドルテンポ。 そして客席へシングアロングを求める。 1万数千人での勝利の凱歌大合唱の後、テンポアップして真のオーラスへ。 「Just One Victory」が終わり、 映像では、キャロル?からウツヘバトンが手渡される。 FANKSのアバターと その日々を描いた 「CAROL」は 僕らの30年間を 代表する作品になりました 時代を超え ここに戻ってきてくれて ありがとう あの時、「CAMP FANKS!!」のライブとそのビデオで、 「So long CAROL」という訣別のメッセージを送ったにもかかわらず、 その後も「Get Wild」程ではないにしろ、TMの呪縛となり続けた『CAROL』。 今、本当の意味で『CAROL』との訣別を迎えることが出来たのかも知れない。 そしてスクリーンには「15 min Intermission」。 時刻は18:20前。 緩いテンポのプレイクビーツをBGMに、 2012年から2014年までの4つのライブの映像がダイジェストで流れる。 (「HUGE DATA」はあったんだろうか?) これらの映像の後、「We'll restart in 5 min.」と表示。 ややあって「We'll restart soon.」へと表示は変わる。 記憶から消えないうちに、僕はここまでの展開をメモしまくっていた。 ・・・ 18:30を過ぎ、ライブは再開された。 休憩明け、一発目は木根カツルイトリオ。 木根と葛GとRuy君の3人で「月はピアノに誘われて」。 木根はステージ中央でエレピを引きながら歌う。 スクリーンには大きな月の姿。 ちなみに「QUIT30」ホールツアーでも、 「君がいてよかった」の合間の木根コーナーで披露されたことがあった。 (ほぼ全日程で「LOOKING AT YOU」だったが1日だけ「月ピ」だった。 また「HUGE DATA」では「LOOKING AT YOU」がフルコーラスで歌われた) ウツ、小室、べーあん、松尾氏合流。 なんかすっかり皆さん軽装になられて。 ていうかウツやっぱりそのシャツおかしい。 その軽装っぷりに合わせるかのように「あの夏を忘れない」。 「HUGE DATA」でやった「Still Love Her」とは季節感も好対照。 そして、これもかつて横アリの「Log-on」でやって以来の曲じゃないか。 冒頭で、過去のTM横アリ公演について書いたけど、 今回のセットリストは「過去に横アリでやった曲」を参照していると思う。 ぱっと見「HUGE DATA」の再現と思われる「CAROL」組曲は 「CAMP FANKS!!」からの引用とも考えられるし、 「EXPO ARENA」で演奏された「リズレ」と「月ピ」がある。 (今回オープニング扱いだが「Just Like〜」も) 「リズレ」は「DOUBLE-DECADE」で「SCREEN〜」と共に披露された。 そして「Log-on」での「あの夏を〜」と「Children〜」。 (「あの夏を〜」は「EXPO ARENA」では演奏されていない様子) まぁ、TMが横アリにどの程度思い入れがあるのか知らないけど。 もう一つ、今回はえらく「EXPO推し」じゃありません? 「Just Like〜」なんて忘れ去られがちな英語曲がオープニングに起用されるし。 「月ピ」「あの夏を〜」そしてこの後のも含めて4曲ですから。 『EXPO』のリリースは1991年、「CAROL」ストーリーの舞台も1991年。 その辺のこともちゃんと念頭に置いてあったりして。 そうすると、やっぱり先程のパニーラの「1988年」発言も、 「CAROL」ストーリーを指してのものではなく、 「自分がCAROLの役を与えられた年」としてのものではないか、と。 (「17歳の私」って、パニーラが何年生まれかは知りませんが) アウトロ近く、観客へシングアロングを促すウツ。 こっち向いてくれんかな、一万人の中の俺と目が合ってくれんかな。 「目が合ったら手ぇ振るからさ」 「合うわけないよ!!こんな後ろにいるんだし!!」 しかし一番後ろっつっても、 前回参加したホールと大して変わらないくらいの距離感だけど。 おセンチな「あの夏を〜」、最後にスキャットで締め。 お次は小室がシンセのフレーズに合わせ 「セェフコントォーッ」のサンプリングボイスを鳴らす。 はいもうお分かりですね、次の曲は……ってええ??なんか違う? あの鮮やかなダイビングを想起させるコーラスが入ってきた?? いつしか「セルコン」も「ダイブ」も面影がなくなり、 イカれたフレーズが延々と、乱舞するレーザーと共に会場を埋め尽くす。 小室、会場を煽ったりビデオカメラのレンズにサインしたり。 実に20分ぐらいあったんじゃないでしょーか。 とてつもなく長いソロコーナー。 X JAPANでいえば「オルガスム」の途中で延々と続く観客との掛け合いのような。 あるいは最近のでいえば「I.V.」前のシングアロングか、 「Born to Be Free」のイントロの長たらしいピアノソロか。 正直、若干「そろそろ次の曲入りませんか?」などと思った。 これも結局、ウツの体調によるものなんだろう。 先程の15分の休憩も、「Birth」で歌わなかったのも、 「Gia〜」がインストなのも、木根コーナーがあるのも、 そしてこの小室ソロコーナーも、 なるべくウツの休憩時間を確保したかったのだろう。 (小室・木根コーナーは30年の集大成として各メンバーの見せ場を設ける意味もあったろうけども) そういや僕は前の日の飲み会で「何が聴きたいですか?」と訊かれた際、 「MAJOR TURN-ROUNDかな」と答えたんだけど、 この状態では難しいだろう(途中長いインストパートはあれど)。 ウツ木根らがステージに復帰。 だんだん聞き覚えのある音が入ってきた。 「Get Wild」だ。 勿論、今回CD販売された「Get Wild 2015」を基調としている。 また飲み会での話になるけど、「オリジナルのゲワイは地味だ」という話。 「シティーハンターありきの曲だから」という理由もあるらしい。 だから「'89のほうが好き」という意見もあるし。 こんだけバージョンが増えたのも、「代表曲だから」というより 「オリジナルが地味だからいじりやすい」のかも知れない。 曲が終わり、再び小室の独壇場。 シンセ1台を引き摺り出し乱れ弾き。 そしてそれをステージ下に落とした途端、 ズドーン!!!!!!!! 大爆音と火花に思わずビビりまくる(予想していたにもかかわらず)。 尚、この公演の数日前に、小型カメラをシンセに据え付け、 シンセ視点での暴虐(…?)パフォーマンス映像が公開されていた。 続いて「We love the EARTH」。ミラーボールがキラキラ輝く。 こちらも妙に推されている『EXPO』の曲であり、 また、最近は冷遇され気味の「Love Train」と両A面シングルという立場にある。 (まぁ「Love Train」は「START investigation」で重要な位置にあったから……) この「Love Train/We love the EARTH」のシングル、売上は50万枚と、 全TM NETWORK〜TMNシングル作品の中でナンバーワンの数字である。 (但しこれはオリコンのトップ100ランクイン期間内のみでの計算。 VHS「DECADE」のライナーによれば70万枚売上とされるが、真偽は不明) で、またもや飲み会での話。とあるTMブログ界の重鎮の方が、 「Love TrainとWe love the EARTH、どっち目当てでシングルを買った?」 と参加者へ質問。 僕も昔「Love Trainの売上は本当はWe love the EARTHの売上ではないのか?」 という話を目にしたことがあった。 しかし意外にも「Love Train目当て」の声が多く。 10年前のベスト盤収録曲選曲の人気投票じゃ「We love〜」が上だったけど……。 そして「START investigation」で聴いたようなイントロが。 演奏が一旦ブレイクし、ウツが叫ぶ。 「30周年有難う!!!!」 「Be Together」だ。ゴールドのテープがセンター席へ発射される。 2014年から約1年間、MCは一切無しのライブが行われてきた。 だから、この言葉は、ずっと言おうと思っても言えなかった言葉。 30周年を迎えたTMからの感謝の言葉が、遂にウツからステージへ発された。 その後はいつものようにサビ直前のターンや、2番に入った時のウツ木根の絡み。 今回、「LOUD」は演奏されなかった。 これは、「LOUD=今の年齢でのBe Together」という位置付けだからだろうか。 テープ発射の演出も、今回は「Be Together」が受け持った。 曲の終わりがけで、スクリーンには 過去のライブ映像と撮り下ろしと思われるショットが格子状に並んだ。 あらゆる映像がトゥギャザーしちゃったのである。 小室、ショルキーを抱えブースから出てくる。 次は、2013ver.基調のアレンジのほうが演奏頻度が高い「I am」。 今回も例にもれず。 小室、木根が自分の位置とは反対方向の花道に出て観客を煽る。 小室、ショルキーにサイン。 「Yes I am, Yes I am...」の大合唱。 最後にウツが呟く。 「Yes I am, Yes I am ... Yes, I am a human... We are human!!」 「ビギエン」での奇妙な手の動きをまたするのかと思ったが、 「We are human」と言ったところで両の掌を広げた。 みなさんのエネルギーを 借りる事で その時代その時代を 表現できた30年間でした だから 今日、もしも 人生を彩る音を 見いだしてもらえたら 光栄です MC代わりのメッセージが(英文+意訳で)表示される。 「VISION FESTIVAL」のエンディングを彷彿とさせる、金色に輝く空。 The times go on, We move on. こんなメッセージが表示された後、 30年に及ぶ"金色の夢"の終わりを飾る「Fool On The Planet」。 思えば「Incubation Period」はこの曲から始まった。 そして、そこから始まった物語を締めくくるのも、この曲だ。 彼らは、任務に一つの区切りをつける。 しかし、いつかまた新たな指令がメインブレインより下され、 3人はまた姿を現すつもりなのだろう。 その約束が込められた一曲だった。 そのせいだろうか、「最後の曲だ」となんとなく感づいていても、 「これで終わりか」という惜別の念も小さかった。 曲が終わると、3人はステージ前方に出る。 「ELECTRIC PROPHET」のフレーズをBGMに、 1万数千人のFANKSへ手を振る。 スモークが立ち込め、3人の姿を掻き消していく。 彼らが姿を消したその場所には、あのバトンが突き立てられていた。 「TM NETWORK」の文字を、厳かに光り輝かせながら……。 スクリーンにはエンドロール、そして「THANKS The FANKS!!」の文字。 この後、3人からのメッセージが表示された。 30年間僕たちの かたわらにあったバトンを 一旦みなさんに託します 預かってくれる人は 次のQRコードに アクセスしてください from TM NETWORK そんな、「少年よ、君たちにアテナを託す」(from 聖闘士星矢)みたいな。 というか「スマホ持参のこと」ってそういうことやったんか……。 バトンの文字に灯された光が消える。 スクリーンにQRコード表示された。 ってかちょっと待って。 iPhoneじゃQRコード読めませんがな?! 急遽、QRコードリーダーをダウンロード。 しかしどーやって写す! あんな遠いスクリーンに表示されたQRコードを! すると終演アナウンスで「QRコードはロビーにも掲示されております」。 「QRコードはロビー3ヶ所に掲示しておりまーす!」と係のお姉さん。 QRコードの前には人だかり。 そうか、終演したからってそう簡単に帰すか、ということか……。 しかし係の人も大変だね、 ファンでもなきゃこのQRコードなんかどーでもいいだろうに。 で、僕も落としたばかりのコードリーダーでQRコードを読み取る。 そして表示されたURLにアクセスすると英文とバトンの画像が。以下意訳。 あなたは僕たちの仲間、希望の音に共鳴する調査員の一人になりました。 あなたの任務は、次の指令が下されるまで潜伏すること。 将来、あなたに逢えることを願っています。 リットーミュージックもわざわざこんなページを用意してたのな← じゃあ、お返しする日がまたいつか来る、ということですね。 それがいつになるのかは、メインブレインのみぞ知る、ということで。 いやしかしぼかぁてっきりあのラムネ入りのバトン型ケースを御一人様1本ずつサービスとか思ってましたよ(嘘) こうして、TMが託したバトンは1万数千人のFANKSに拡散された。 昔ブログなりmixiなりで、「何々バトン」っつって、 決まったテーマで質問に答えるなり語るなりして 次の複数人に回すというのが流行ったが、 チェーンメールのようで嫌悪感を持たれていたよなー、なんて思い出した。 でもこのバトンはそういうもんではない、30年の一つの終わりを目撃した証。 そして、いつか訪れるであろうANOTHER MEETINGの約束の証だ。 ・・・ 以上、17:15~19:50、休憩をはさんでも2時間超のコンサート。 以前は「皆さんで曲目を決める」なんて言っていたが、 結局投票などの企画は行われず、ここまで来てしまった。 しかし、今まであれだけコンセプチュアルなステージを見せておいて、 最後の最後でMC付ベストヒットライブとなると、 尻すぼみが懸念されるところだったんじゃないだろうかとも思った。 ただ「HUGE DATA」を見た人からすれば 「えーまたCAROLかよ」とか、「終盤の流れほぼ同じやん」とか、 そういう感想も出るんだろうな、と。 僕からすれば、決してベストな内容ではないと思う。 ウツの体調も依然として良くないままのようだし、 それを補うかのような演出の多さ、小室ソロの長たらしさ、等々、 何かと不充分な面は少なくない、と思う。 だからといって「つまらなかったか」と訊かれれば、「NO」と答える。 「楽しかったかい?」と訊ねられれば、「YES」と答える。 セットリストも良いんじゃないかと思う。 30年の総括的なものではなかったが、 過去3年のうちで演奏されなかった意外な曲も披露されたし、 これで全オリジナルアルバムが補完されたことになる。 ウツが歌詞を間違えないかハラハラしたけど、目立ったミスもなく。 思えばウツ、約2年前に大手術を行い、 長丁場のステージに対応し切れない身体になってしまいながらも、 多くの人々を前にパフォーマンスしきったその精神力に脱帽。 木根も、某TV局の罠にかけられ「エア」呼ばわりされて以降、 必死になって頑張ってきたのだと思うし、 その成果はそれぞれの公演で如何なく発揮されていたのでは。 小室リーダー、TMの大いなる遺産に先鋭的なアレンジを行い、 また賛否あれど新たな曲や物語も生みだし、 一時オールドロックのバンドのような状態に陥っていたTMを 現在進行形のバンドに返り咲かせてくれた。 30周年にして、TM NETWORKは一度若返ったんじゃないかと思う。 さて、「HUGE DATA」パンフの裏表紙に数字が書いてあるが、 2015年3月22日は「11613」日目にあたる。 そして今回のパンフの裏表紙には2015年4月20日にあたる「11642」とある。 つまり、TMの30周年は、あと僅かであるがまだ終わってはいない。 だがこの4月20日に「TM NETWORK 30th 1984~」は完結し、 3人がTM NETWORKとして表立った動きを見せることは当分無くなるのだろう。 小室はもう、本公演の次の日から「次のフェーズに入る」と宣言。 クラブイベントを積極的に行っている模様である。 木根も、ライブ会場で配布されたリーフレットにて、 ソロ活動の「REBOOT」(再起動)を宣言している。 「REBOOT」て、LUNA SEAかいっ!! そりゃ冗談でLUNA SEA加入を真矢に打診したことはあったけどさぁ・・・。 (そんなLUNA SEAも、去る3月14日の大阪城ホール公演で、25周年の活動に区切りを付けている。初夏には初の主催フェスも開催予定) そもそも「RESET」発表時のロゴに「REBOOT」の文字は隠れていたんだから、 予定通りですわね? 「RESET」の時は「引退」だなんだ騒がれてたけどな…………。 ウツは体調が気になるが、今はゆっくり静養していただきたいと思う。 かなりのエネルギーを消耗しているはずだから。 一方で、4月21日以降も行われる30thの残務処理(言い方悪いな)もあるだろう。 そう、ライブDVD及びBlu-rayのリリースだ。 小室はツイッター、755等での発言で、 4月21日から7月末まで、何かしらのリリースがあることを匂わせている。 ってまさか、 「THE MOVIE 1984~」のDVDのことを言ってるわけじゃないよね?? 特典映像が付くそうですハイ。まぁ何も言うまい。 それ以外で、ちゃんと小室監修のもとで産み出される何かが発売されることを、 誰もが期待しているはず。 「Get Wild 2015 -HUGE DATA-」も、4月配信に向け準備中とのこと。 これで期待してしまうのはやはり、 一連の30thライブで使用された音源たちのリリースなんだけども……。 あ、「インスト集リリース」の話はどうなったのよ? 以上、「30th FINAL」レポートでした。 久々の徹カラ明け、1時間しか寝てないこの脳味噌に 今日のステージを記憶出来るのだろうかという不安もあったけども、 休憩があったおかげで助かった。前半を色々メモ出来たから。 というわけで、まずは、 X JAPANの2008年東京ドーム公演初日ばりに遅刻してきた私を 温かく迎えて下さった総勢45名のFANKSの皆様、有難うございます。 そして、行く予定もなかったこのライブへ 「行ってきたら?」と背中を押してくれた妻に、有難うございます。 最後に、TM NETWORKのお三方、サポメン、スタッフ、関係者諸氏へ、 せーの、おつかれー!!!! あ、間違えた。 Thank you TM NETWORK!!!! 松ちゃん来ませんでしたね……って福井でライブだったか。 ・・・ TM NETWORK 30th FINAL 2015.3.21/22 @ 横浜アリーナ [Set List] op. Just Like Paradise 2015 1. RHYTHM RED BEAT BLACK 2. Children of the New Century 3. Here, There & Everywhere 4. SCREEN OF LIFE 5. -QUIT30- Birth -message 1- 6. -CAROL2014- A Day In The Girl's Life 7. -CAROL2014- Carol (Carol's theme I) -message 2- 8. Gia Corm Fillippo Dia (inst.) -message 3- (incl. RED CARPET) 9. -CAROL2014- In The Forest 10. -CAROL2014- Carol (Carol's theme II) -message 4- 11. Just One Victory (with messages from Pernilla) -15 min intermission- 12. 月はピアノに誘われて 13. あの夏を忘れない 14. TK Solo (incl. Self Control / DIVE INTO YOUR BODY) 15. Get Wild 2015 -HUGE DATA- 16. We love the EARTH 17. Be Together 18. I am 2013 -message 5- 19. Fool On The Planet en. ELECTRIC PROPHET ・・・ #
by inako0131
| 2015-03-27 23:50
2015年 03月 01日
「オマエらーッッ!!!!いよいよ、 30周年の大打ち上げだーッッ!!!! いけるかーッ!?いけるかーッ!? 1、2、、、」 3月です!! TM NETWORK30周年イヤー最後?のライブ、 「TM NETWORK 30th FINAL」3月21日・22日、横浜アリーナ2DAYS、 このうち22日公演への、私の参加が決定しましたーっ!! しーん それはさて置き、30周年完結へのカウントダウンが始まっています。 横浜アリーナ公演、そして新たなリリースも控えています。 まずは、本日発表されましたが、 横アリにて当日限定CD「Get Wild 2015」発売!! わ〜パチパチ。またゲワイかよ!!!! いやしかし待て!カップリング曲が重要だ! なんと、「Children of the New Century」の「START investigation」用音源だ!!!! わ〜パチパチパチパチ!!!!!!!! これは待ち望んでいた人も多いんじゃないでしょーか。 んん〜しかしこれだけか。もう少し出せないものか?TMN期の曲とか。 というか、小室さんの「ライブ用音源蔵出しします」というツイートを見た時、 「DRESS3が来る!!」と確信してしまったのですが。 多分ですけど、ウツのボーカル録りとかその他微調整とか、 そういうのをやる時間も余力もないんでしょうね。 寂しい気もしますが、これが30th最後の音源になるのでしょう。 あと、「会場限定」ということで批判の声も上がってますな……。 僕は、今日チケット予約してから知りましたけども。 しかしそれでも、出遅れたら「買えなかった」ってなる可能性もあるなぁ。 何としても手に入れなくては!! 「必ず手に入れたいものは 誰にも知られたくない」 そんなことを誰か歌っていた♪(何) その後3月31日より、PATI・PATIとGBの懐かしい記事を網羅した 「TIMEMACHINE BOX 1984>1994」が予約者の手元に順次届くのでしょう。 これはまぁ、「Live TOMATO」のDVD目当てだね……。 でも当時の(僕も目にした)記事を読み返せる、貴重な冊子ではありましょう。 そして4月22日、30周年完結後には、劇場公開映画 「TM NETWORK THE MOVIE 1984〜 30th ANNIVERSARY」がDVD化て そーゆーのはもう要らねえっつーの!!!! 最初の10年間しかまとめられない、その程度のチカラしかないんか君らは!! そもそも古き佳き全盛期のアーカイブもんはもうお腹いっぱいですから!!!! 今のワタシが欲しいのは「QUIT30」ホールツアーのDVD!! そして「QUIT30 HUGE DATA」のDVD!! 並びに「30th FINAL」のDVD!! あわよくば『DRESS3』だ!!!! ※上記「のDVD!!」の文字は「のBlu-ray!!」への置き換えも可 ……ま、過去3年の例からして、これら最近のライブ映像は、 商品化するにしても、開催から最低4〜5ヶ月は時間を要するでしょうから、 リリース決定の報をお待ちするしかない。 特に「QUIT30」ホールツアーDVD!!お願いしましたよ!! 30周年が終わったら、3人の潜伏者たちもまた別々の道を歩いていくのでしょう。 TM NETWORKとしての永続的な活動を望む声も多いようです。 しかし、僕は「TMはまた当分休んでいいんじゃないかな」と思う。 彼らも生き物ですよ。ロボットじゃないです。 「電気じかけの予言者」だの「潜伏者」だの「宇宙人」だの言ってますがね。 それぞれご自身の人生、ご自身の生き方、ご自身の意思がある。 そして、今後TM NETWORKをどうしていくかなんて、 所詮第三者でしかない我々ファンがどうのこうの言う事じゃない。 それを「ファンの声を無視されて悲しい」だの「ファンをバカにしている」だの 「ファンを大切にしていない」だの非難する人って、 「あんた自分に酔ってるだけでしょ?」って思う。 30周年の公式サイトが立ち上がった際、 「この1年を通して皆様に楽しんでいただける物語を準備しています」 というメッセージがありましたが、 過去と現在が交差する2作のアルバム、『DRESS2』と『QUIT30』。 2012年・2013年分も含め、一続きのストーリーが展開されたライブ、 「Incubation Period」、「START investigation」、 「the beginning of the end」、「QUIT30」、 そして今後映像なり会場なり目にするであろう、 「QUIT30 HUGE DATA」と「30th FINAL」。 この3年近く、「TM NETWORK 30th」を本当に楽しみました。 そして、最後まで「TM NETWORK 30th」を楽しみたいと思っています。 ・・・ #
by inako0131
| 2015-03-01 23:48
2015年 02月 25日
→本作のオリジナルリリースについては『CAROL』をご覧下さい。 本作付属DVDと別編集のライブDVDについては「CAROL the LIVE」を、 同一ツアー内の別公演については「CAMP FANKS!! '89」をご覧下さい。 CAROL DELUXE EDITION Box Set (3CD+1DVD) / 2014.12.24(完全生産限定) [DISC 1&2 『CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-』]
[DISC 3 『CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991- Instrumental Disc』] 1. A Day In The Girl's Life (永遠の一瞬) 2. Carol (Carol's Theme I) 3. Chase In Labyrinth (闇のラビリンス) 4. Gia Corm Fillippo Dia (Devil's Carnival) 5. Come On Everybody 6. Beyond The Time (Expanded Version) 7. Seven Days War (Four Pieces Band Mix) 8. You're The Best 9. Winter Comes Around (冬の一日) 10. In The Forest (君の声が聞こえる) 11. Carol (Carol's Theme II) 12. Just One Victory (たったひとつの勝利) 13. Still Love Her (失われた風景) ※全曲インストゥルメンタル [DISC 4 「CAMP FANKS '89 at YOKOHAMA ARENA NEW EDITION」]
・・・ あなたは、「キャロル」という名から何を思い浮かべますか。 キャロル・キング?間違ってないね。 永ちゃん?それも間違ってないね。 きゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅ?よく覚えたね。 キャロル・ミュー・ダグラス?そう!それだよ! 去る2月7日〜15日にさいたま・神戸にて計4本が行われたアリーナ公演 「TM NETWORK 30th 1984〜 QUIT30 HUGE DATA」。 私は行っていない(スペインに行ってました)ので 他の方のレポートを参照してみたが、 前年秋からのホールツアー「QUIT30」の次のストーリーであり、 「Incubation Period」から約3年に亘り紡がれた物語の帰結だった。 そこで繰り広げられたのが、『CAROL』の再現であった。 最新作『QUIT30』においてもセルフカバーされた「CAROL組曲」が、 「Just One Victory」(『DRESS2』版ではなくオリジナル)を含め披露された。 2013年はゲスト(口パク)ボーカリストによる歌唱が大部分を占めたため、 3人の歌と演奏で披露されたのは、 最初の"QUIT"が表明された1994年の東京ドーム公演以来、実に21年振りである。 それだけではない。「CAROL」ストーリーを構成するにもかかわらず 度々端折られてきた木根曲2曲のうち、 「Gia Corm Fillippo Dia」が、インストながら演奏されたのだ。 (この曲は1996年の小室ソロイベント「tk-trap」でも披露されたことがあった) 勿論、ライブ用の「Gigantica」「Final Fighting」、 或いは「The Other Side Of The Future」なんてものはなかったが。 「Chase In Labyrinth」は……まぁ「Just One Victory」の中に入ってるから← この他、前ホールツアーでもオープニングSEだった「Seven Days War」は 途中からボーカルが入って3人で演奏。 また「Just One Victory」の次に「Still Love Her」が入る等、 『CAROL』という作品を大きく取り扱ったライブとなっていた。 更に、『CAROL』を引っ提げてのツアーでキャロル役を演じた、 あのパニーラ・ダルストランド女史も"成長したキャロル"の役で登場。 ホールツアーにてキャロルと思われたあの熟女は……別人だった……らしい…… (この辺は後述) TM NETWORKが『CAROL』を発表したのは、1988年12月のこと。 人気絶頂期に出されたこのアルバムは、TM史上最高のヒットになってしまった。 特に再始動後だとは思うが、このアルバムは、 何かと「TM過去の栄光」として引き合いに出されている。 2004年、デビュー20周年の記念作品として、 『CAROL』発売後のツアーの特別編「CAMP FANKS!! '89」の映像が ほぼ完全版でDVD化されているし(木根著「CAROL」も復刻し所収)、 2007年のシングル「WELCOME BACK 2」の歌詞は、 過去のTM楽曲のタイトルを散りばめながらも、 明らかに『CAROL』を意識した描写がみられるし、 プレ30周年ライブ「START investigation」には幼いキャロルが登場し、 先述の通り、特殊な形で「CAROL」組曲が披露された。 30周年ツアー「the beginning of the end」「QUIT30」においても、 何らかの形でキャロルは登場している。 小室が「CAROLの意味」なる著作を発表したのも記憶に新しい。 更には、何年か前にiTunes Storeでソニー系列の音源の取り扱いが始まり、 その際に『CAROL』がランキングの上位に食い込むという事態も起きた。 このように、『CAROL』という存在は、(特に再始動後の)TMにとって、 大いなる「呪縛」となってしまったのである。 2014年10月末にリリースとなったTMの最新作『QUIT30』には、 「CAROLの続編」という触れ込みで、表題の組曲「QUIT30」が収録され、 (実際には「CAROL」組曲とのリンクは薄いのだが……) 同時に元祖「CAROL」組曲もリレコーディングされたわけだが、 これに合わせてかどうか、『CAROL DELUXE EDITION』が発売された。 通称は『CAROL箱』というらしい。 完全限定生産盤となっており、 当初「QUIT30」ツアー最終日(追加公演除く)の12月10日リリースの予定が、 「制作の都合上」の名目でクリスマスイブへと延期になった。 更には「好評につき」という怪しい理由からアンコールプレスも決定。 アンコールプレスという名の売れ残りじゃないですよね? 内容は、オリジナル『CAROL』のフルアルバムと、同内容のインスト盤である 『CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991- Instrumental Disc』、 過去に2度発売された「CAMP FANKS!! '89」の、今度こそ本当に完全版のDVD 「CAMP FANKS '89 at YOKOHAMA ARENA NEW EDITION」、 そして、「CAROL THE BOOK」という冊子、となっている。 昔のLPサイズのボックスに、これまた昔のLPサイズの紙ジャケットが3つ、 その中にLPレコードを模した丸いシートが入っており、 それぞれ中央にCDあるいはDVDが取り付けてある、というもの。 すげえめんどくせえ仕様だな!! 子供騙しとはまさにこのことである。 ジャケットは、オリジナル『CAROL』は勿論オリジナルLPを再現したのだろう。 『Instrumental Disc』はオリジナル『CAROL』とイラストは同じだが、 背景をネガにする等まぁ一応簡素な加工はしてある。 DVDは、ライブでの3人の写真を縦並びに配置してロゴを入れてあるだけ。 「CAROL THE BOOK」は、当時のライブ写真集「CAROL GRAFITTI」を 再編したとかいうもので、2014年現在の3人へのインタビュー所収。 あと、サイズダウンしたポスターとクリスマスカード付である。 このクリスマスカードが付いていなければ正真正銘のアンコールプレスが実施されたことが証明されるであろう。 <ということで、中身を見てみるか……> #
by inako0131
| 2015-02-25 00:18
2015年 01月 23日
夢のような、というより、まさに「金色の夢」だった2014年が終わり、 「幼年期の」ならぬ「潜伏期の終わり」を告げる2015年に入りました。 その最初の月も、既に下旬に入ってしまいましたが、 TM NETWORK30周年プロジェクトも、いよいよ今春で完了です。 ここで、これまでの展開をおさらいしましょうか。 1984年、タイムマシンで地球に出現したTM NETWORK。 彼らは地球の様々な文化や営みを調査する潜伏者でした。 その任期は30年。 数年の間、紆余曲折によって行動不能となっていましたが、 来たるべき任期満了に向け、彼らは動き出します。 2012年、度重なる天災と人災によって疲弊した日本。 武道の聖地・日本武道館の上空に、タイムマシンが出現。 2014年から時を遡り、TM NETWORKの3人が姿を現しました。 「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」。 「1974」から「ACTION」に至るまでの幅広い選曲ながら、 今まで以上に、先鋭的なサウンドが繰り広げられました。 彼らは、後継者となる3人の新たな潜伏者を送り込むと同時に、 人間賛歌「I am」を全人類へのメッセージとして届け、 「人間はいかなる困難も乗り越える力を持っている」ことを伝えました。 その後、訓練のために地球に留まった後継者たちからのSOSを受け、 大きな病を乗り越え、1950年、アメリカの片田舎に駆け付けました。 その光景が、2013年のさいたまの地に出現したのです。 「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」。 前回と同じく旧譜中心ながら、前回以上にアグレッシブなEDMサウンドを展開。 また、この光景を目の当たりにした人にのみ、 20周年の置き土産を改めて形にした「Green days 2013」が届けられました。 現地の人々との軋轢に苦しむ後継者たちを見守りつつ、 最後の調査を進めるTM NETWORKの3人。 そして、その面影に懐かしさを感じさせる、ある少女の存在。 我々の時間は、遂に2014年4月を迎えます。 タイムマシン内に帰還した3人は、極秘任務に着手していました。 6つの会場にタイムマシンが現れ、その内部で行われる作業の模様が描かれます。 「TM NETWORK 30th 1984〜 the beginning of the end」。 全ての任務の終わりへと動き出した彼らが創り出していたもの。 それは人間の女性の姿をしたアンドロイドでした。 そう、前回も登場した彼女こそ、あの「CAROL」だったのです。 TMのクラシックスを最新型にアップデートした『DRESS2』、 新たなるメッセージを込めた「LOUD」。 3人の奏でる音と紡ぎ出される言葉が、「CAROL」の魂となります。 そして、2014年のタイムマシンから「1974」年へ……。 その後彼らは各地へ赴き、残された調査を完了しようとしていました。 その様子を見守っていたのは、他ならぬ「CAROL」でした。 「TM NETWORK 30th 1984〜 QUIT30」。 TMなりの「ネオ・プログレ」が表現された『QUIT30』を引っ提げ、 9つの会場でその雄姿を見せました。 任期満了のタイムリミットは、とうに過ぎ去っていました。 彼らは、「CAROL」の言葉を通じて宣言しました。 「この任務を30年で"終了"するつもりはない」、と。 但し、「次の起動のために、ひとまず"QUIT"しなくてはならない」と。 いつになるのかは分からないけれど、 彼らの「MISSION」は、いつかまた、必ず再開されるのです。 そして2015年。彼らの活動は春まで続きます。 1月に「QUIT30」ツアーの追加スケジュールが2公演、 2月にアリーナ公演「TM NETWORK 30th 1984〜 QUIT30 HUGE DATA」、 3月に横浜アリーナで「TM NETWORK 30th FINAL CONCERT」、 これをもって、30周年プロジェクトが完結されるようです。 「HUGE DATA」は、さいたまと神戸の2会場4公演。 色々憶測は(私の頭の中で)飛び交いましたが、 「2012年からのファイナルシーズン」であることは間違いないようです。 前回の「QUIT30」ホールツアーから続く、 新しいストーリーが用意されているのでしょうか。 残念ながら、ホールツアーのほうはソフト化の予定がないそうです。 「HUGE DATA」が全く異なる展開になるかもと思うと、余計に残念です。 (まぁ、どのようになるのかは現時点では分かりませんが……。 そのパンフの裏表紙の数字は「HUGE DATA」最終日を表しているようです) さいたまスーパーアリーナは2013年以来2度目となります。 神戸ワールド記念ホールが会場に選ばれたのは、 今年、阪神・淡路大震災から20年というのがあるのでしょうか。 ※2015.2.1追記:「HUGE DATA」仕様のパンフも発売されるようです。 横アリ浜ーナ、もとい横浜アリーナ公演は 「30th FINAL」だけにベストヒットライブとなるのでしょう。 正式なライブのタイトルは、それこそ封印され続けている 「Information Discovery Report」になるかも知れません。 (元々『DRESS2』の仮タイトルで、秋以降に持ち越されたと言われていました) 小室さんの以前の発言によれば、ファンが演目を決めることになりそうです。 ここしばらく続いた「MC一切無しのシアトリカルなコンサート」とは異なる、 ひさっびさの「グダグダMC全開コンサート」となるのでしょうか。 そうなると、一気に尻すぼみになりはしないかという懸念が……。 一方、終了前のアーカイブも色々な形で登場しています。 が、個人的にはそういうものはもう要らないかな、と。 実は『CAROL DELUXE EDITION』はさっき買ったばかりですし、 「Live TOMATO」DVD付の「TIMEMACHINE BOX」も予約していません。 後者はもうそろそろ予約したほうがいいのかなとは思いますが、 前者はあまりいい評判を聞きませんね。例の「完全版DVD」とやらも。 まして「TM NETWORK THE MOVIE 1984〜」は見るつもりもありません。 「30th ANNIVERSARY」と銘打っておいて、 結局のところ最初の10年間しか映像をまとめていないからです。 DVDで見れば済むようなものを、わざわざ劇場で観たいとも思わないですし、 それに、こちらもかなり宜しくない評判があちこちで見受けられます。 正直言って、昔を振り返るアイテムやコンテンツは、もう要らない。 僕は、「今のTM NETWORK」のほうにこそ興味があるので。 TMがこの3年の活動で、「ノスタルジーバンド」ではなく 「現在進行形バンド」に舞い戻ったのを、 この目でしっかりと見ましたから。 (だからこそ、3月の横浜アリーナが尻すぼみになりそうな気が……) それに、TMの名で出される「振り返り」のコンテンツは、 全てソニー主導による、ソニー在籍時のみの「振り返り」です。 つまりは最初の10年だけ(ものによっては15年)の「振り返り」です。 シングルだらけの似たような内容のベスト盤乱発や、 3度に及ぶリマスター盤発売(世界遺産含む)と、 この20年で散々行われた「振り返り」は、全てソニー時代なのです。 素人考えですが、なんでレーベルの壁を越えないのだ、と。 1作ぐらい、レーベル越えのベスト盤を出せばいいじゃないか、と。 (まぁベストセレクションなんて手持ち音源でやればいいんですが) 尚、終了前のアーカイブもの以外では、 今のところ新たなソフトの発売は予定されていないようです。 個人的な要望を申し上げるならば、 『DRESS2』から漏れたリプロダクション音源集を出してほしい。 ライブを重ねるごとにまたもやアップデートしてしまった「Get Wild」や、 「QUIT30」での「WILD HEAVEN」「TIME TO COUNT DOWN」、 「START investigation」での「RESISTANCE」等、色々あるはず。 出してはもらえませんかね〜……。 まあ、「HUGE DATA」等のライブ作品は、 30周年が終了してからまた出るでしょうが、 実質、TM30周年の残りの期間はあと3ヶ月もありません。 しかし、この1年はあっという間ではなく、 小室さんの言うように本当に長い1年だったと思います。 TMとは関係無しに、僕個人としても大きな出来事がいくつもありました。 なので、慌ただしい中で、TMの活動を追いかけた1年でした。 勿論、TMだけではありませんでしたけども。 特に去年は、故人の遺した音源が世に出るという事態も何件かありました。 佐久間正英氏の最後のレコーディング曲(こちらは未聴ですが……)、 リック・ライト存命時のセッションを基に作られたピンク・フロイドの最終作、 クイーンの、マイケル・ジャクソンとの封印されたコラボを含む未発表音源、 大瀧詠一氏の作曲による「夢で逢えたら」の大瀧氏本人ボーカル版、 hideの未発表曲をボカロ技術で再構築した歌声で完成させた「子 ギャル」、 まだまだあるとは思いますが。 アニバーサリーを迎えたグループや歌手も多かったですね。 GLAYや黒夢がデビュー20周年、LUNA SEAが結成25周年、 アルフィーがデビュー40周年でした。各々、活発に動いていました。 U2がニューアルバムの無料配信を行い世間を驚愕させたこともありました。 しかし、その配信方法が一方的であったことで批判されましたが。 また、その後ボノが大事故で重体に……一刻も早い回復をお祈り致します。 嗚呼、いつものことながら話が脱線しちまったい。 次回はおそらく『CAROL DELUXE EDITION』を扱うと思います。 「TM NETWORK 30th FROM 1984」、残された時間はあと僅か。 掴んでけ!!Good Luck!!!!(by 修造) ・・・ #
by inako0131
| 2015-01-23 22:21
2014年 11月 27日
本日11月27日は、 TM NETWORKのBRAIN、 小室哲哉さんのお誕生日です。 福島にルーツがあるという小室一族。 その血を引く小室さんは、東京都府中市の出身。 世間的には「TK」が、小室哲哉個人を指す隠語のように使われますが、 FANKSからは「テッちゃん」「先生」の呼び名で親しまれます。 TM NETWORKの主宰であり、キーボードやピアノ等の鍵盤奏者、 プロデューサー、作詞者、作曲者、編曲者、コンセプトメイカー、 はたまた唯一無二の声(……)を持つボーカリストでもあります。 とある事がトラウマになり魚が嫌いになるという幼少期を過ごした小室さん、 その幼き日にはバイオリンを教えられていたそうです。 1970年、大阪万博にてシンセサイザーと衝撃の邂逅を果たします。 その後、スタジオミュージシャンの仕事に従事し、 内田裕也や力也、白竜、あのねのね等のバックバンドを務める中、 自身のバンドでも活動、そんな中でウツと木根さんに出逢います。 お二人の第一印象は「こいつとは友達になりたくない」だったそうですが、 その意に反して、小室さんは二人のいるSPEEDWAYにデビュー2年目で加入。 しかし1年後に脱退し、また自身の活動に入っていきます。 1983年、小室さんは木根さんに話を持ちかけます。 「ユニット」という形の、新たな音楽グループの結成でした。 木根さんの承諾を受け、ウツをボーカルに迎え、TM NETWORKが結成。 その後「フレッシュサウンズコンテスト」にてグランプリを受賞、 TMは1984年4月21日デビューを果たします。 これに甘んずることなく、小室さんはブレイクに向け、 サウンド、ビジュアル、コンセプト等の戦略を立てます。 「驚かせる」「新しいことをする」というものを大前提とし、 ビデオクリップや、ライブでのシアトリカルなステージ等、 サウンド面でも、ビジュアル面でも、模索を続けてました。 アルバムやライブにおいては、毎回コンセプトが設けられました。 小室さんの愛聴してきたミュージシャンたち、 特に70年代英国のプログレッシヴ・ロックと称されるバンドの作品も コンセプトを設けたものが多くあり、その影響もあるでしょう。 彼が打ち出すコンセプトは、抽象的で分かり辛いものもあり、 万人に理解されるものでは決してありませんでしたが、 斬新なアイディアに心ときめかせるFANKSもいたのでした。 そう、「FANKS」という言葉も、今でこそTMのファンを指しますが、 そもそもはTMの音楽を示すワードの一つとして造られたものでした。 ビデオ制作に際し、自ら絵コンテを描いたこともあります。 「1974」のPV等は、小室さんが絵コンテを担当したものです。 初期ビデオコンサート「TM VISIONS」では、 メンバーやスタッフを漫画チックに描いた似顔絵も披露されました。 「Self Control」のPVに、アイテムとして小室さんの絵が登場しますが、 一体何が描かれているのか分からない謎の絵でした。 また、ステージセットの原案としての落書きもあります。 近年のステージで、メンバーにイメージを伝えるべく描かれたものが 紹介されることもありました。 小室さんは主に、キーボード、シンセサイザー、ピアノ等鍵盤楽器を使用します。 TM全盛期には、世間的にも「キーボードといえば小室哲哉」であり、 ショルダーキーボードを弾く姿は特に印象が強いようでした。 また、キーボードの上に乗る、ショルキーを叩きつけ壊す等、 アグレッシブなパフォーマンスをライブにて見せることもありました。 他にもハモンドオルガン、メロトロンといったものも使用。 ヤマハの「EOS」の開発にも携わり、イメージキャラクターも務めました。 また、ヤマハではアルバム『EXPO』のイメージに則り「EXPOピアノ」も制作。 これら鍵盤楽器以外に、ターンテーブルを扱ったり、 「EXPO」ツアーの「メタルパビリオン」でドラムを叩き、 後のTKブーム期には大して弾けもしないであろうギターを持ち、 たまにブルースハープを吹くこともありました。 外部へ楽曲提供やプロデュースを行ってきたことはあまりにも有名です。 80年代、渡辺美里「My Revolution」が永遠の名曲と称えられていますが、 90年代中期の活躍により、「音楽プロデューサー」の地位が知れ渡ります。 当然ながらTMにおいても、メインコンポーザーとして シングル曲はじめ7〜8割方の楽曲を作っています。 私、音楽理論は全く解りませんが、独特のコード進行が多用され、 「これで4〜5,000曲は作れる」と豪語していたとか。 TKブーム期には「大量生産」「金太郎飴」「使い捨て」といった 自称「音楽を愛する者」たちからの揶揄、非難、罵倒も多くありました。 しかしながら、小室さんの作るメロディには、 他者がどうやって真似ても、再現できない何かがある。 熱心なファンの方ならば、そう感じるかも知れません。 直弟子である久保こーじや浅倉大介ですらも真似出来ない、 独特の気品のようなものが存在しているように思います。 音楽スタイルでも、基本的に同じことを続けてやりたがりません。 70年代英国プログレをひとつのルーツとして持つ小室さん。 TMでは、所謂テクノポップからスタートし、 ソウル、ブラックミュージックに手を出したかと思えば ユーロビート、ハウスへと関心が向き、一方でHR/HMへ近づき、 TMN終了前後からテクノ、レイヴ、ジャングルへ向かい、 それらのサウンドとソウルミュージックとの融合もはかり、 また一方で90年代オルタナティヴ・ロック的アプローチも行いながら R&B、ヒップホップにトライし、TM再始動でプログレへ回帰した後、 21世紀にはトランス、アンビエントミュージック、10年代型EDM、 という風に、様々な音楽スタイルを試みていたのです。 その実験精神もまた、70年代プログレのミュージシャンからの 影響といえるのかも知れません。 作詞についてですが、特にTKブーム期の楽曲について 「おかしな日本語」と思われる表現が多々あります。 大概は「言葉をリズムに乗せる」ということを重視してあり、 そのために、言葉遣いに無理が生じる面もあるようです。 TMN終了前のものはそうでもないと思いますが……。 (ただ、決定的に「おかしい」と思われるものは大概、 共同作詞者のある2人にも原因があるような……誰とは言いませんけども) TMでは、外部の作詞家の起用も多く、特に全盛期は、 偶然名字が一緒の小室みつ子さんが、数多くの物語を紡いできました。 そういう中で、小室さん自身もいくつかの作詞を担当しています。 (小室さんの詞がないのは『Major Turn-Round』のみ) 『CAROL』以降、小室さんの詞が増えていったようですが、 自分の曲だけでなく、木根さんの曲への作詞も稀にありました。 共作のものを除くと、「TIMEMACHINE」や「大地の物語」等。 アルバム『SPEEDWAY』では、4曲が小室さんの詞によるキネバラです。 この頃は精神的にダウンしていた為なのか、詞を書くのが楽しかったとのこと。 尚、作詞以外での執筆業も、稀に行っています。 1991年から1993年までに執筆されたエッセイ集「告白は踊る」、 後述する「TK MUSIC CLAMP」の文字起こし本「With T 小室哲哉音楽対論」、 例の事件の後、自らを振り返り心境を綴ったエッセイ「罪と音楽」、 そして「CAROL」を小室さんの視点で執筆した小説「CAROLの意味」。 ちなみに、他者が小室さんを取り扱った本としては 「小室哲哉 深層の美意識」というものが有名でしょう。 日本のポップスを良くも悪くも変えてしまったプロデュース業も含め、 TM以外の、小室さんの個人活動についても見てみましょうか。 映画などのサントラは、TM初期から「吸血鬼ハンターD」で行っています。 以降、TKブーム直前までは「ぼくらの七日間戦争」「天と地と」 「マドモアゼル・モーツァルト」「二十歳の約束」を手掛けました。 変わり種としては、Mr.マリックとの共演(?)なんてのもありましたね。 その一方で、1989年からは自らのボーカルによるソロ活動がスタート。 シングル「RUNNING TO HORIZON」でデビューし、 当時TMでも果たしていなかったシングルチャート1位を獲得。 しかし、その歌声は極めて強い個性を伴なうもので、 「モスキートボイス」と形容され、一部で圧倒的な支持を得ています。 1991年にYOSHIKIと結成した「V2」においても、その歌声を披露。 (Xファンの多くはこれに絶句したのでは……) ライブを1本行い、シングル1枚、ビデオ1本をリリース、 そして音楽番組のみならずクイズ番組にまで出演したV2でしたが、 「継続性のあるユニット」と著書にて公言していたものの、 結局は単発的な企画で終わってしまいます。 しかし小室さんは、ここで「プロデュースワークの面白さ」に目覚めます。 1992年にボーカル+DJ+ダンサー陣によるtrf(現・TRF)を結成。 1993年2月にデビュー後、徐々に認知度を高めていきました。 その一方で、「TMN」へと名を変えたTMの活動に行き詰まりを感じていました。 90年代の音楽界は、タイアップによるミリオンセラー乱発の時代。 その波に、TMN及び小室さんは乗り切れずにいたのです。 「TMNの名が付けば消しゴムだって15万個は売れる」という表現で、 根強い固定ファンがいる一方でファン層が広がらない現状を嘆いていました。 (これにより、熱心なFANKSが「消しゴム信者」と呼ばれる場合があります) 1994年に「TMN終了」を宣言し、プロデュースワークへ移行します。 以後、「音楽プロデューサー・小室哲哉」の名は一気に世間に広まりました。 trfをはじめ、安室奈美恵、華原朋美、hitomi、 今や大女優の篠原涼子、吉本の帝王・浜田雅功(H Jungle with t名義)、 後に妻となるKEIKO、マーク・パンサーと共に自らも参加する「globe」等、 手掛けた楽曲の多くが、全盛期のTMをも超える大ヒットとなったのです。 これが世に言う「小室ファミリー」「TKブーム」です。 1995年夏には、この年起きた阪神淡路大震災のチャリティの意味も込め、 ファミリーが一堂に会する野外ライブ「TK DANCE CAMP」も開催。 1996年、globeの1stアルバム「globe」が400万枚を売り上げ、 当時の日本の音楽界では最大のアルバムセールスを記録。 自身のルーツ、福島に「よかっぺ時計」を寄贈したのはこの翌年でした。 また、1995年からは、自らの対談番組「TK MUSIC CLAMP」も持ちました。 第一回にウツと木根さんが出演、TMN終了後初めて3人が揃いました。 他、YOSHIKI、稲葉浩志、高見沢俊彦、といった小室さんと親しい人だけでなく、 小室さんを敵視する人までもが出演し、火花を散らしました。 年末に発表される「レコード大賞」において、 1995年から1998年まで4年連続で小室作品が大賞を勝ち取りました。 但し、こうした、一面的には「一人勝ち」に見える功績は、 決して正当に評価されたわけではありません。 上記のように「使い捨て」だのなんだのと揶揄され続けたのです。 これらの批判は、古くからのFANKSからも少なからずありました。 しかし、小室さんはTMを決して忘れていたわけではありません。 1996年には、「tk-trap」としてのライブで「CAROL組曲」を披露したり、 ソロが今一つだったウツと木根さんをプロデュースしたりもしました。 3人の共演の場としてゲームソフト「Gaball Screen」を発表し、 また小室ファミリーが一堂に会するシングル「YOU ARE THE ONE」でも、 ウツと木根さんの協力を仰いでいました。 この辺りから、TMの復活を匂わせるようになっていきます。 「浅草ヤング洋品店(ASAYAN)」では、1995年後半より、 小室さんのオーディション企画「コムロギャルソン」がスタート。 木根さんも、久保こーじや川平慈英と共に進行役として出演。 この番組でよく知られているのは、kaba.ちゃんのいた「dos」でしょうか。 これが後に「Kiss Destination」へ発展します(その後はご存知の通り……)。 1998年には「ASAYAN」そのものがオーディション番組と化し、 つんくが手掛ける「モーニング娘。」が大成功を収めたのは周知の通り。 この頃の「ASAYAN」で小室さんの目にとまり、成功したのが鈴木あみ(亜美)。 彼女がカバーした「BE TOGETHER」は、TM再始動に合わせリリース、 本家以上のヒットとなり、FANKSを複雑な心境に叩き落としました。 しかし、90年代の終わり、TKブームは失速の一途を辿っていました。 TM NETWORKの再始動も、そんな時期に行われたのです。 「ORUMOK」や「TRUE KiSS DiSC」といった個人レーベルは消滅。 海外進出を目指し立ち上げていた「ROJAM」も、成功とはいえない状況。 海外といえば、TKブームの最中での「EUROGROOVE」の活動や、 1997年の映画「スピード2」のテーマ曲のアレンジ担当、 フランスの音楽家ジャン・ミシェル・ジャールとの共演等もありますが、 どれも今一つ注目を浴びませんでした。 2001年、21世紀初めての元旦の沖縄にて、 入場無料のイベント「RENDEZ-VOUS IN SPACE 2001」を主催。 その後吉本興業へ移籍、コント番組に出演したこともありました。 2002年にはYOSHIKIをglobeに加入させ、 更にはKEIKOと再婚、披露宴もTV中継で大々的に行うなど、 不調な中でも懸命にその存在をアピールし続けました。 インストゥルメンタルアルバム「PIANO」シリーズ三部作や 「FAR EASTERN WIND」シリーズ四部作で、「音楽家」としての一面も見せ、 またトランスユニット「GABALL」や「DJ TK」など、 ややアンダーグラウンドなクラブ向けの活動も行いました。 その中で色々な悪いことが重なり、多額の借金を背負うこととなり、 結果起きたのが、2008年11月4日、詐欺容疑による逮捕劇でした。 「あの頃のテッちゃんが戻ってきた」とウツに言わしめた2012年の小室さん。 この前後から再び活動を活発化させています。 2011年の震災、その後の妻KEIKOの病気、そして自身の病気と闘いながら、 TMの30周年に向けての活動と並行し、ソロ活動を行っています。 かつてリリースした初ソロアルバム『Digitalian is eating breakfast』、 そのタイトルを掲げた数作を含め、ネット配信ライブ収録の作品や、 玉置浩二とのコラボも果たした最新作『EDM TOKYO』等を発表。 現在もTMの30周年プロジェクトと共に精力的に活動中です。 そんな小室さんの個人活動をコンパイルしたものとしては、 1989年から1993年までの、ソニー時代のソロ作品をまとめた ベスト盤『TK BEST SELECTION IN EPIC DAYS』が存在します。 プロデュース作品に関してもいくつかのコンピ盤が存在しますが、 『THE GREATEST HITS -小室哲哉作品集- S』(ソニー盤)と 『THE GREATEST HITS -小室哲哉作品集- a』(エイベックス盤)の2作が 2007年までのオールタイム盤としてよくまとめられていると思います。 その是非はともかく、日本のポップスを大きく塗り替えた小室哲哉。 「TM NETWORKのBRAIN」「TM NETWORKの創始者」であり、 「TM NETWORKの司令塔」「TM NETWORKの音の探究者」。 世間の非難や罵倒にさらされることもありながら、 根強いFANKSたちの熱い声援に支えられ、 宇都宮隆、木根尚登という愛すべき仲間たちと共に歩んできた30年。 彼は一体この先に、どのようなビジョンを描いているのでしょうか。 今後の、更なるご活躍を、陰ながら応援させていただく次第です。 ・・・ #
by inako0131
| 2014-11-27 22:13
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