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ライフログ
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2014年 07月 08日
FANKS "Fantasy" DYNA-MIX Live Video / 1986.12.1 (DVD Reissued : 2005.3.9) (Blu-ray Reissued included in 「TM NETWORK THE VIDEOS 1984-1994」 : 2019.5.22) 1. OVER THE RAINBOW 2. ALL-RIGHT ALL-NIGHT (NO TEARS NO BLOOD) 3. FAIRE LA VISE 4. RAINBOW RAINBOW 5. 雨に誓って ~SAINT RAIN~ 6. ACCIDENT 7. DRAGON THE FESTIVAL 8. GIVE YOU A BEAT 9. NERVOUS 10. COME ON LET'S DANCE 11. YOU CAN DANCE 12. ELECTRIC PROPHET 13. OVER THE RAINBOW ・・・ 極彩色の硝子の破片が舞い散る様な、スローな映像。 「produce TETSUYA KOMURO」のテロップ。 謎のグラサン男(木根)が画面中央に現れ、パントマイムを始める。 両の掌で壁に触ったり風船を膨らましたりのポーズ。 BGMは先程からオルゴールの様な音が流れている。 メロディは映画「オズの魔法使」(1939年)でお馴染み 「OVER THE RAINBOW」(日本語タイトル「虹の彼方に」)。 それに混じって「がらん、がらん・・・」という音も聴こえてくる。 よく聴くと観客のものと思しき笑い声も聴こえるのだが、 その笑い声は突如「キネさーん!!」という歓声へと変わる。 木根のパフォーマンスに拍手喝采の中、メロディはいつしか崩れていき、 ズド――――――ン!!!!!!!!!!!! 木根がポーズを取る画に、ステージ上で特効の噴射の映像が重なる。 「ALL-RIGHT ALL-NIGHT (NO TEARS NO BLOOD)」のCD音源と、 メンバーがステージにスタンバイする姿をバックに、スタッフクレジット表示。 その後歌い出しと共に、TMの3人がステージで揃って動く姿。 「TM NETWORK FANKS DYNA-MIX」のタイトル表示。 あれっ。「FANKS "Fantasy" DYNA-MIX」じゃないのか?このビデオは。 ウツ、木根、小室、メンバー3人のソロショットと名前のテロップ。 サビ部分に入ると、ステージで火花が上がるシーンが次々と登場(音はしない)。 「オーライ!!」 ズドーン!! 「オーlナイ!」 ズドーン!! 「ノーティエz!!」 ズドーン!! 「ノーブラッ!」 ズドーン!! 「オーライ!!」 ズドーン!! 「オーlナイ!」 ズドーン!! そんなオーライオーナイもサビ途中でフェードアウトし、 画面上にスタッフクレジットの続きが表示、その下で小室が弾いている姿。 そんな中で「だたらだっだっだ♪」のコーラスが聴こえてくる。 「FAIRE LA VISE」。ここから実際のライブ(野外公演)の模様である。 のっけからウツも弦楽隊もノリノリ。 若干アレンジされており、テンポが気持ち遅め。 オリジナルでの性急さが緩和された、アダルトな雰囲気漂うアレンジである。 こういう、今となってはレアな曲が収録されているのが、 この時期のライブビデオのミソと言えようか。 なんせゲワイもない時代ですよ……? ところで、小室さんの右手は改造かなんかされてるんですか・・・?? 出演者は下手から高台に立つ木根、中央のウツ、シンセブースの小室。 ウツの後には下手にギター松本孝弘(TAK)、上手にベース西村麻聡(マットシ)、 その後方の高台に山田亘(わたる)のドラムセット。 そして小室の後方のシンセブースに白田朗(しらた・あきらと読む)。 (木根の後方にもキーボードのブースがあり、誰がいる様だが? 小泉洋氏かと思ったが参加していないらしい) 全員、白か黒を基調としたコスチューム。 TMの3人は裾の長いジャケットを羽織っており、 ウツが黒地、小室と木根がホワイト、それぞれに柄が入っている。 ウツのジャケットに入っている「FANKS」のロゴが一瞬アップになる。 曲の終わり、小室不在のシンセブースが映る。 そこに、次の曲の始まりと共にステージの全景が映り込む。 次の曲は「RAINBOW RAINBOW」。こちらは逆にテンポが速い。 アレンジもオリジナルとは大きく変わり、 スペーシーで壮大なフレーズのイントロが曲に爽快感を与えている。 小室、ショルキーを持ちステージ前面へ。 ウツはイントロに合わせ人差し指を虚空へビシッと突き付ける。 木根はおもちゃの兵隊の如く行進しながらギターを掻き鳴らす。 「プラス!ティック!ムーンライッ!」等のコーラスは小室と木根で担当。 サビになるとマットシも一部コーラスを担当する。 間奏、小室のソロパートの後、 弦楽隊メンバーがステージ四方八方へ飛び出す。 TAKが上手前方でアツいギターソロを展開。 ウツも後方に下がってタンバリンを持って踊る。 その後オリジナルにない変拍子パートに入り、木根小室TAKが並んで演奏。 3番では木根が「シューティンシューティンガーン!」で銃をブッ放すポーズ。 その後のウツの「だだだっだっだっだだん」に合わせて、 小室もショルキーで「ダダダダダ・・・」とそれっぽい音を出す。 虹の七色に照らされた客席。 どうやらここから違う会場での映像に入る様だが、 バスドラのハイハットがリズムを刻み出したと思ったら、 「ヘッヘッヘッヘッ ヘヘヘヘヘヘヘヘ!」 「雨に誓って ~SAINT RAIN~」である。 体を斜めに倒した木根の背後からウツが大ジャンプ。 ステージを飛び出し上手側から客席に飛び込む。 最前列の観客たちとハイタッチした後、 スタッフに抱え上げられ下手側からステージに戻る…… という今では考えられないパフォーマンスが早送り映像で流れる。 ギラギラしたシルバーの衣装を纏ったウツがステージを所狭しと駆け回る。 若々しいパフォーマンスである。 2番サビで歌詞をミスりますが。 「君を討ち死にたくない♪」・・・・・・? ちなみにこのホール公演のステージでは、 わたるのドラムの位置がマットシの後ろ(小室の斜め後ろ)になっている。 続いて「ACCIDENT」。 イントロが若干アレンジされたのか(それとも何かミスったのか)、 拍の取り辛いスタートであるが、 ウツはマイクスタンドを振りながらパフォーマンス。 アレンジ自体は派手に改変されているでもなく、オリジナル通りに演奏。 客席が虹の七色に照らされている。 前曲の冒頭でも出てきたが、これはこの曲での演出だったのだろうか。 尚、アウトロのところでステージから客席の方を見ているウツが 次のカットで客席に背を向けているという謎シーンがある。 (まぁ別公演の映像を切り貼りしただけでしょうが……) ピンク強めの照明の中で、ウツが曲終わりに合わせポーズを取った後、 全く同じアングルの画ですぐに次の曲の映像に入る。 ウツが更に身体を低くしてポーズを取る中、 「ジャン!ジャン!ジャンジャン!ジャンジャン!ジャンジャン!」と 力強いリズムに合わせ、照明が上から下から入れ替わりで明滅。 次の曲は「DRAGON THE FESTIVAL」、こちらもテンポが速い。 演奏に合わせて小室ウツ木根の姿が交互にストロボ的に出現する箇所がある。 「エルドラード空ーへ消しーさる」の所はでウツと小室が交互に映されるが、 何も最後にサブリミナルっぽく木根さんを出さんでも。 3人の姿が画面一つに重なる画はなかなか格好良いと思うが。 間奏に入ると、ウツが両腕を振って客席にアピール、 その後ジャケットの裾を翻して大回転。その姿がセクスィー。 オケヒ連打の後、リズムだけがステージに響き渡る中、 サンプリングボイスで不可思議な言葉が聴こえる。 「ぐぁなばーら、りおぐらーんで、がらぴらーんが、 えすとれーりあ、えすぴりーと、じゅいずでふぉーら!」 所謂マジックワードというやつである。 演奏のテンポが速いせいでサンプリングボイスがズレまくっているが。 また、ステージを動き回るウツの衣装がいつの間にか変わっている。 スゴーイ!!まさにダイナミックス!!(映像変わっただけだろ) ステージセットも変わるので、ここから再び野外公演の映像に戻ったのだろう。 ちなみにウツのジャケットは黒字に白いストライプのものに変わっている。 カメラの台車に乗ってステージを移動しながら、 客席に向けてマジックワードを一つずつ唱えるウツ。 小室もシンセブースでステップを踏みながら、 サンプリングで象の鳴き声を鳴らす。 やがてギターとベースが演奏に復帰、オケヒで間奏を締め括る。 ウツ、ステージの中央でポーズを決める……が、 この曲はこの間奏が終わったところで映像がストップしてしまう。 シンセの前に立つ小室。唸る様な音の中、 「ギッ・・・ギッ・・・ギビュッ・・・ギビュビーッ・・・」と、 サンプリングボイスを繰り出す。 画面にはステージでの3人の姿が、コマ落としのモノクロ映像や 波の様なエフェクトの掛かった映像で映り込む。 客席からのハンドクラップが鳴り出すと、 小室が「GIVE YOU A BEAT」のメロディを奏でる。 「ギギギギギギギビュビーッ」と嵐の様な連打の後、 メロディも嵐の様にテンポを上げていく。 そのメロディが止まると、シンセからは怪音波が放たれる。 「ウェルカムトゥーザファーンクス」と「ギビユビーッ」が混じって 「ウェギウェギウェギ……」に変わっていく。 バ――――――ン!!!! ステージから無数の火柱が放たれる。 「ギビユビ」に続くのは勿論「NERVOUS」である。 「NERVOUS」といえば、あの独特の振付。 腕を振りながら体を左右に傾ける。 ウツが、木根が踊る。 TAKもマットシも踊る。 小室も踊る。 いや、小室さん弾いて下さい。 しかし2番サビ後の間奏ではさすがに踊りに飽きてきたのか 各人共演奏に専念、ウツもステージを動き回る。 ブラスセクションやコーラスは事前サンプリングで再現されている。 続く「COME ON LET'S DANCE」は、 スタジオ版とは異なるイントロから始まる。 2番サビ前で聴かれるフレーズから始まり、ギターのバッキングと共に 「カッカカカモカモカモーンレカモーンレ」とサンプリング絶好調。 また間奏のサックスソロはギターソロに置き換えられている。 ウツの衣装が柄物に変わっているので、実際の曲順はもっと前なのだろう。 アウトロはサンプリングボイスも乱打されつつ、 オリジナルに比較的忠実に再現。 後々の「COME ON EVERYBODY」の元となったとされるフレーズは、 ここではまだ聴かれない。 ウツの「カモン、レッツダンス!!」のコールで曲は締め括られる。 続くのは「YOU CAN DANCE」。 最前列の客席の様子がモノクロで映し出される中、ステージで踊るウツ木根。 しかしギター等を持ちながら踊るというのも、 見てるこっちには分からない大変さがあるような気もする。 間奏ではウツが小室のシンセブースに乱入したり、 コーラス陣が歌詞を間違えたり、 サンプリングボイスが矢鱈とタイミングを外したり、 ウツと弦楽3人組がフォーメーションを組んだり。 最後に再びステージから火柱が上がる。 そして大団円。沸き上がる大歓声。 無数の花火が打ち上るステージで、客席に応えるメンバーたちの姿を背景に、 サポメンのテロップが表示される。反響音が止むと、 歓声に混じって、「ELECTRIC PROPHET」の3番、 「君のスクールデイズ……」とウツの囁く様な歌声が聴こえる。 「何も捨てる〜」のところで歓声が消える(様にミックスしてあると思う)。 ウツの観客に語りかける様な歌声。 ただしサビは歌わず、ここで宇都宮隆さんから皆さんへ一言。 「今夜は本当にどうも有難う。 楽しかった?楽しかったかい? 僕たちは、勿論楽しかった。 今夜の事は、次のツアーで逢うまで、 絶対に、忘れない」 ウツの言葉一つ一つに大きな歓声が上がる客席。 ウツに手招きされ、ステージ前方に出て歓声に応えるメンバーたち。 客席へ一礼し、下手方向へ去っていく。 画面には、冒頭の極彩色の欠片が舞い散る様子に、 独りステージに残りキーボードを弾く小室の姿が重なる。 メンバーの名前を呼ぶ歓声と、 「ありがとー!!」「またやろうね!!」という叫びが聴こえる。 「がらん、がらん・・・」という音から、 オルゴールによる「OVER THE RAINBOW」のメロディへ。 「テツヤー!!」という絶叫とも呼べる歓声。 この一夜の狂熱をゆっくりと冷ましていくかの様に、 オルゴールの音が優しく流れる。 画面が暗転、音も無くなった後に、タイトルテロップが表示。 「FANKS DYNA-MIX」の下に申し訳ばかりに「(Fantasy)」。 ・・・ ということで、本ビデオは、 1986年にごりらを引き連れ、もといアルバム『GORILLA』を引っ提げ 8月23日に読売ランドEAST(現・日テレらんらんホール)にて行われた TM史上唯一の野外公演「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」の模様を、 その前に行われたホールツアー「FANKS DYNA-MIX」の 7月17日・18日中野サンプラザ公演の模様も交え、 ベストショットを抜粋してお送り致しました。 ところで。 小室さんのその後ろ頭につけてる長いものは邪魔じゃなかったんでしょうか。 デビュー以来の暗中模索の時期を経て、 「FANKS」というキーワードを導き出したTMのライブ。 お客さんも徐々に増えていたであろう中で、 野外だろうと屋内だろうと関係なく、 ステージを所狭しと動き回り、歌い叫ぶウツと 本業の演奏に加えて振付まで頑張ったメンバーたち。 ほんの一部ではあるが、そのテンションの高さと、 観客を全力で楽しませようとする姿を見る事の出来るビデオである。 まさに「パワフル・アンド・テンダネス」。 後年の、コンセプト面での完成度を追求する大会場ライブに比べ、 メンバー自らもその瞬間その瞬間を楽しんでいる様子がうかがえる。 そしてやはり、後年なかなかお目にかかれなくなる曲があるのもポイント。 「FAIRE LA VISE」「雨に誓って」、今やレア曲なのでは? たまには演ったらどうなんです?← 後に本作からは、「TM NETWORK THE MOVIE 1984〜」の中に 「ACCIDENT」と「COME ON LET'S DANCE」が、 「LIVE HISTORIA VISUALIZED T」に「YOU CAN DANCE」が、 「LIVE HISTORIA VISUALIZED M」に「RAINBOW RAINBOW」が それぞれ収録されている。 「ACCIDENT」の一部は「DECADE」にも収録。 「Nights of The Knife」のMVの中にも本作からのシーンが使われている。 ビデオコンサート「TM VISIONS」では本作収録の「NERVOUS」の他、 ホールツアーでの「COME ON LET'S DANCE」や、 「PASSENGER」「8月の長い夜」といった本作未収録映像、 そして本作のリリース告知が放映された。 (ボックスセット『WORLD HERITAGE』にてDVD化) 「All-Right All-Night」のMVは本作からのものを含めて、 この時期のツアーからの映像で構成されている。 尚、ライブ盤等においてこの時期の音源は全くCD化されていない。何故か。 <2022年12月31日更新> ・・・
by inako0131
| 2014-07-08 21:43
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